依存症とは

依存症とは
(※画像はイメージです。)

 


 

かつて、依存症をつくり出すのはアルコールや麻薬だと考えられていました。

 

しかし、人間はごく日常的な事柄に対して病的にのめり込み、依存症となりうることがわかってきました。

 

 

本当の依存症の原因は、物質そのものではなく、依存症になる人の心にあることが明らかになってきています。

 

ですから、どんな物でも依存症の対象になりうるのです。

 

これは、現在の物質偏重の社会傾向と深くかかわっています。

 

依存症は、豊かな人間関係を築けない、現代人の孤独を反映している社会現象ともいえるのです。

 

 

エクササイズ症候群という言葉を聞いたことがありますか?

 

これは、体力づくりのためにジムや筋力トレーニングなどを始めたところ、だんだんそのおもしろさに夢中になり、そのうち運動をしなくては落ち着かなくなって、運動の量もどんどん増えて、体力づくりどころか体力を消耗するまでになってもまだ満足できなくなった・・・というような症状です。

 

 

しかし、酒や薬物ならともかく、本当に運動のようなもので依存症になるのでしょうか?

 

依存症とは、このまま続けていては生活や健康が破綻するとわかっていても手に入れずにいられない、前と同じ量では満足できず、だんだんその量がエスカレートしていく、やめようと思ってもやめられないなどの特徴を持つ、病的にのめり込んでいる状態です。

 

 

ニコチン依存症、過食症や拒食症にみる摂食障害、パチンコ依存症にみる病的賭博などで、これらをまとめて依存症候群というべき概念が注目されています。

 

 

それぞれの症状は、かつてはまったく別の原因によると考えられていました。

 

 

たとえば病的な賭博は衝動制御障害、摂食障害は発達障害、アルコールや薬物依存は物質乱用という別々の診断を下されていたのです。

 

 

しかし、これらはみな、根本に同じ原因を持つ同質の疾患、つまり依存症侯群であるとされ、共通した視点で治療法が考えられるようになっているのです。

 


 

依存症に関する用語

 

▼回復と治癒
依存症という病気は、依存対象をコントロールできなくなる状態に陥るのが特徴の一つです。

 

依存に気づくことによってコントロールを回復し、本人が人間的な成長をするきっかけになることもあります。

 

▼回復プログラム
依存症から回復するためのプログラムのことで、身体的治療やカウンセリング、心理教育、集団療法、リハビリテーション、自助グループなどがあります。

 

プログラムは本人と家族それぞれにあります。

 

▼自助グループ
共通の問題をもつ人々の集まりで、情報交換などをしながら互いに助け合い、問題から回復していくことを目的にしています。

 

▼スリップ
依存症の症状の一つで、やめたはずのものを再使用したり、行動が再燃することです。

 

スリップそのものを問題にするのではなく、その前にあった再燃状態の点検が治療には役立ちます。

 

▼ハグ
ハグは抱擁で、ハグするともいいます。

 

喜怒哀楽を表す言葉にはさまざまな表現がありますが、何も言わず、だまって抱きしめることが適切な場合もあります。

 

▼否認
依存症は否認の病気ともいわれます。「私は依存症ではない」と、現実を認めませんが、何よりも大切にしてきた依存対象から離れるのは簡単なことではありません。

 

仲間の正直な話が否認を解いていく一つの力になっていきます。

 

 

 


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