見捨てられる不安が異常に強い境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)

見捨てられる不安が異常に強い境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)

 


 

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)では、衝動的で、激しい怒りがよくみられるほか、アイデンティティーの障害があり、自分自身のイメージをはっきり描けません。

 

基本的に空虚感と見捨てられ感が強く、抑うつや不安などの気分の変化が激しくなります。

 

 

なかでも特徴的なのは、対人関係における見捨てられ感です。

 

例えば、恋人に会いたくなると、いてもたってもいられず、相手の都合も考えずに、たとえ深夜や早朝であろうと、一方的に強引に会おうとします。

 

 

もし、会ってくれなかったりすると、相手を悪い人と決めつけるか、自分を嫌いになったのではないかと疑ってしまいます。

 

そして相手の気持ちを確認するために、しばしば手首を切るなどの自傷行為や自殺の脅しをかけて相手をよびだします。

 

 

こうした行為が繰り返されるために、振りまわされた相手はたまらなくなり、安定した対人関係が長続きしません。

 

 

 


 

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)では、葛藤を自分のなかに抱えておくことができないため、衝動的、短絡的な行動がしばしばみられます。

 

孤独をまぎらすために、アルコール依存や薬物依存、買い物依存などを合併していることも多いといわれます。

 

 

気分の変動が激しく、気持ちが高揚して前向きに将来を語ったかと思うと、次の瞬間にはうつ状態で引きこもりがちになります。

 

自己イメージがつかめないので、職業の選択もままならず、能力に見合った仕事に就けないことも少なくありません。

 

 

自己破滅的な行動を繰り返すことも多く、自殺未遂で病院に運ばれ、そこではじめて境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)と診断されるケースもみられます。

 

 

価値観がよい、悪いの二つに極端に分裂しており、その統合ができていないため、自分がよい自己と悪い自己に分裂していると同時に、それが外界にまで投影され、他人に対してもよい人、悪い人といった二分法でしか判断できません。

 

 

また、人格の障害であるにもかかわらず、さまざまな精神症状を示します。

 

動悸が激しくなったり過呼吸になったりするパニック発作解離症状強迫症状対人恐怖摂食障害など、さまざまな症状が出ます。

 

 

 


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