異文化がぶつかり合う国際結婚問題

異文化がぶつかり合う国際結婚問題

 


 

国際結婚は、結婚して自国に住む場合と、相手の国や第三国に移住するケースでは、事情が違ってきますが、ある精神科医は、国際花嫁といわれるアジアから日本にきた女性たちの調査から経時的なストレスの変化を次のように指摘しています。

 

 

結婚した当初は緊張が持続しますが、しばらくすると周囲の事情がわかってきて「大変なところにきてしまった」「想像と違う」といった不安や問題が生じてきます。

 

 

3か月もたつと、かなり余裕も出てきて、「こんなはずじゃなかった」「とり返しのつかない道を選んでしまった」などと、周囲の環境や日本人に対して怒りの感情も出てきて、不満が出やすくなります。

 

 

半年すぎるころには、当初は気をつかってくれたまわりの人も客扱いしなくなり、自立を求められて疲労がたまってきます。

 

2年目くらいには、最初は目新しかったものも次第に色あせ、日本と母国との対比が出てきて、強いホームシックになります。

 

 

こうなると長期の里帰りが必要となります。

 

そして5年目ごろには、「本当にこれでよかったのだろうか」「人生の選択を誤ったのでは?」といった深い内面での迷いと葛藤が始まります。

 

 

すっかり日本に同化しているため、このような本人の悩みに周囲が気がつくことが少なく、失踪、家出、帰国、自殺などが起こりやすくなります。

 

さらに、日本での生活が長くなるにつれて、社会的な責任を担う必要性や、自らの同一性(アイデンティティー)、子どもの就学、祖国の両親の加齢や病気などといった問題も出てきます。

 

 

国際結婚によって母国を離れて暮らす人は、多かれ少なかれこのようなケースをたどると思われます。

 

国際結婚には、夫婦間の問題だけでなく、配偶者の出身国や社会的、文化的な問題が複雑にからみ合ってくるものです。

 

お互いの文化を理解し、配慮することが何より大切です。

 

 

また、国際結婚の際に見落としてならないのが宗教の問題です。

 

宗教によっては、日常生活のさまざまな分野に戒律やタブーがあります。

 

 

日本では日常生活であまり宗教を意識することがないため、相手の宗教に対する理解が不十分なまま結婚し、後でトラブルのもとになることがあります。

 

 

 


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