せん妄の治療|薬物を中心に症状を抑える

せん妄の治療|薬物を中心に症状を抑える

 


 

せん妄は、手術後の拘束状態など、心因性のものもありますが、病気や治療中の薬物の影響などで起こることも多いものです。まず、身体的な要因を解明し、除去する必要があります。

 

病院では、つきそいの人などから情報を得ながら、せん妄を引き起こしている原因を探り、治療方針がたてられます。治療の原則は静かな場所で時間をかけて症状が鎮まるのを待つことです。

 

 

薬の副作用が原因であれば、薬の投与を中止します。例えばリチウムが原因であれば、電解質バランスを是正し、リチウムの排泄を促進させることになりますが、症状は薬をやめても2週間くらい続きます。

 

原因が何であれ、脱水と電解質異常をきたしていることが多いので、まず点滴などによりその是正が図られます。

 

せん妄の薬物療法

 

特に夜間に大声をあげたり、暴れてけがをするような危険のある場合や、せん妄の精神症状と不眠症状に対しては薬物療法が用いられます。

 

患者の年齢、症状や体重によって適量を筋肉注射、あるいは点滴します。様子をみて、興奮が治まらない場合は副作用に注意しながらさらに追加することもあります。落ち着けば、経口投与に切り換えます。

 

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せん妄は、身体疾患に伴って起こることが多いので、治療のために入院中であれば、病院のスタッフが対応策をとるのであまり心配はありません。

 

もし、自宅で症状が出た場合は、活動が活発になることが多いので、患者が事故にあわないように気をつけ、身近な人がつきそって病院に搬送しなければなりません。

 

つきそいの人は、患者の既往歴、発作時の状況を医師に簡潔に説明し、診察が終了するまで待機します。

 

また患者は、不安や恐怖感が強いので、静かで明るい部屋での治療、看護が望ましいとされます。身近な親族や友人、決まったつきそい人などが患者のそばにいることによっても不安がとり除かれ、安心するものです。

 

 

さらに、なじみのある絵、カレンダーや時計など室内の調度品があれば、落ち着きを増します。過度に刺激が入らないようにし、夜間でも小さな電気をつけておくなど、落ち着いた環境づくりが必要となります。

 

 

 


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