五月病に似た荷おろしうつ病 【苦痛や緊張から解放された後に、うつ状態になる】

五月病に似た荷おろしうつ病

 


 

うつ病やノイローゼなどの精神症状は、極度の緊張や苦痛が原因で起こるのが通例です。

 

逆に、苦痛や緊張から解放された後に、がっくりと落ち込んでうつ状態になることもあります。

 

 

この特殊なうつ状態のことを「荷おろしうつ病」とよんでいます。

 

何らかの重荷から解放された後の虚脱感や無気力感をイメージすれば、わかりやすいかもしれません。

 

 

もともと、戦場や捕虜収容所から帰還した兵士たちに顕著な精神症状であったことから、W・シュルテが用いた用語で「帰還うつ病」ともよばれていました。

 

 

生死をかけて敵と戦う兵士は、戦場でもある種の異常な精神状態にありますが、戦場から引き揚げた後に解放感とともにうつ病になってしまうケースが数多く報告されています。

 


 

精神医学的には、五月病も「荷おろしうつ病」に極めて近い精神症状として考えられています。

 

大学合格を最大の目標として受験勉強に打ち込んできた受験生は、大学入学後に緊張感から一気に解放されます。

 

すると緊張感の反動で気がゆるみすぎて、精神のバランスを失ってうつ状態になるというわけで、「合格うつ病」ともよばれています。

 

 

 

 


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