醜形恐怖症(容姿コンプレックス)の原因

醜形恐怖症(容姿コンプレックス)の原因

 


 

醜形恐怖症の原因の背景に映像文化の影響が

 

現代の若者たちのファッション、ヘアスタイルや化粧は、それぞれが個性を競い合っているようにみえます。

 

女性雑誌ではエステティックやダイエットの特集が組まれ、美容整形の広告も目立ちます。

 

 

女性ばかりでなく男性も負けじと化粧やアクセサリーにこる人が増え、最近は男性にも美容整形をする人が増えています。

 

 

政治家でさえも「見た目」の時代です。

 

ケネディとニクソンが大統領の椅子を争ってテレビ討論して以来、アメリカの大統領選挙は、テレビでのパフォーマンスに大きく影響されるようになったといわれています。

 

日本の選挙でもテレビの政見放送の際には、見た目にかなりの神経を使うようになりました。

 

 

これほど見た目にこだわる原因には、人と心を通じ合うことが難しい時代であることが理由の一つといわれています。

 

情報が氾濫し、本当の価値を探りあてる努力が放棄され、またその余裕のないままに、外見を手っとり早い価値基準と考えてしまっているのです。

 

 

もともと、人間は美醜に敏感です。美しいものを求めることが、多くの優れた芸術を生み、育ててきたことは間違いありません。

 

その意味では、美しさを見分ける目というのは、人間の貴重な能力ともいえます。

 

 

しかし、顔やからだの美醜に客観的な基準を設けることは難しく、文化や民族、個人によっても違ってきます。

 

例えば鼻に関していえば、日本では鼻が低いことに悩む人が多く、逆に欧米では高すぎることで悩む人が多いといわれています。

 

 

時代や世相によっても移り変わります。

 

ふっくらした顔やからだつきの女性が代表的な美人とされた時代があったかと思うと、現代のようにスリムであることが絶対的な条件になることもあります。

 

 

男性のほうも、20年ほど前は毛の濃さが力強さを示すものとして好まれたことがありましたが、現在は毛深さをきらい、医療機関でレーザー脱毛治療を受ける若者がいる時代です。

 


 

メディアの影響が強い外見へのこだわりの原因

 

特に若い女性の間で大きな問題となっている摂食障害とよばれる拒食症、過食症も、ダイエットをあおるメディアの影響を無視できません。

 

また、摂食障害の人は、醜形恐怖と同じように外見上の欠陥にとりつかれていることがあります。

 

 

醜形恐怖や摂食障害になりやすい人には、完全癖や負けずぎらいの傾向があります。

 

学校や職場で自分より成績のよい相手が現れたりすると、それまでの目標を、身体的な美しさや体重を減らすことにすりかえてしまうのです。

 

その結果、顔の整形手術に走ったり、拒食に陥ったりしてしまいます。

 

 

醜形恐怖の原因と摂食障害の原因で大きく異なるのは、醜形恐怖が異性に愛されたいという願望が強いのに対し、摂食障害では同性への対抗意識が強いことです。

 

その理由として、生育期における母親の愛情不足をあげる専門家もありますが、よくわかっていません。

 

いずれにしても対人関係の未熟による、社会との適応能力の不足が根底にあると指摘されています。

 

 

同じように社会やメディアの影響が強いといわれる恐怖症に、においがしないのに体臭、口臭などが気になる自己臭症と、他人が触れた物を不快に感じる不潔症・潔癖症があります。

 

ともに最近の社会全体にみられる過度の清潔・無臭志向と無縁ではありません。

 

外見にこだわるのは、女性に限ったことではありません。

 

男性にも脱毛治療や整形手術を受ける人が増えています。

 

二重LP

 

 

 


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