醜形恐怖(容姿コンプレックス)の治療

醜形恐怖(容姿コンプレックス)の治療

 


 

精神科医の多くは醜形恐怖(容姿コンプレックス)を、強迫性障害と同じような病理現象とみています。強迫性障害とは何か一つの行為や行動にこだわり、その考えをぬぐい去ることができなくなったために起こる症状です。

 

脳科学では、強迫性障害の患者では、脳の尾状核に機能異常が生じていることがわかっています。

 

結果的に、脳の知的活動をコントロールする神経伝達物質であるセロトニンの分泌が異常になるわけですが、薬物療法や精神療法によって、尾状核の機能が正常に戻ることも確かめられています。

 

醜形恐怖(容姿コンプレックス)の薬物療法

 

アメリカで強迫性障害の患者にセロトニンの働きを変えるSSRIという薬を用いたところ、多くの患者に改善がみられたと報告されています。

 

また、妄想が加わっていることが多く、一部に統合失調症との併発もみられるので、ケースによっては統合失調症などの治療薬も使われます。

 

 

醜形恐怖の患者の多くは、うつ病を経験しているといわれ、背後にうつ病が潜んでいることが考えられます。

 

したがって抗うつ薬を用いることもあります。

 

 

リラクミンSeの効果

リラクミンSeは、セロトニン不足による「不眠」 「ストレス」 「憂鬱」 「不安な気持ち」によって、カラダに不快な症状が表れるのを改善する効果があります。

 

醜形恐怖(容姿コンプレックス)の精神療法

 

醜形恐怖の治療では、薬と同様に大切なのが精神療法です。醜形恐怖のなかにはPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような、何かストレスやトラウマがあって発症する場合も考えられます。

 

精神分析療法は長期の治療が必要になるうえに、なかなか効果が上がりにくいので、むしろ認知行動療法が主体になります。

 

 

ゆがんだ行動的側面である、おびえたり避けている行動にあえて挑戦させ、結果的に問題行動をやめさせ、ごく普通の健康な行動を引き出そうとするのが認知行動療法です。

 

 

思考を変化させるには、まず医師が患者の信頼を得ることが大切です。

 

面接では、信頼関係をつくることが優先され、その後に醜形恐怖を克服するための訓練を始めていきます。

 

日記をつけることでゆがんだ思考パターンを認識させ、反省と奮起を促したりもします。

 

 

患者が自分の思い込みは病的なものであると気づけば、次はそれをいかに排除するかという点に治療が移ります。

 

何度も鏡を見るようなケースでは、鏡の携帯を禁じたり化粧の時間を制限したりします。

 

 

また社会的場面に自分をさらすことに嫌悪を覚えるケースでは、人前でも平気でいられる自分をイメージさせ、自由に行動できるようにしていきます。

 

 

行動療法で最も重要なのは、避けたい社会的場面に身を置き、少しずつ慣れ少しずつ克服していくことです。

 

自分が避けたい状況を醜形恐怖の人に語らせ、不安度を点数で示させ、不安度の低いところから、次第に高いものに慣れさせます。

 

 


 

入院治療とその効果

 

入院治療が有効なこともあります。

 

最大の利点は同じ患者同士と接することができる点にあります。

 

 

医師や家族ではなく、特にほかの患者から「そんなにへんな顔をしていない」といわれることに、より大きな意味があります。

 

 

病院では集団療法が行われます。

 

グループのなかで発言すれば、他人が自分をどう見ているかが確かめられ、大きな励みになります。

 

大勢の前で自分の悩みを打ち明けることができれば、改善に大きな前進をもたらします。

 

 

心理療法では、ロールプレイが行われることもあります。

 

医師が「醜くない」と言っても、慰めているとしか受けとりません。

 

ところが、患者同士で自由に話させて、その流れで「醜くない」と否定されると、納得の度合いが高くなります。

 

二重LP

 

 

 


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