老年期に現れやすい心の病気(器質性精神疾患・機能性精神疾患)

老年期に現れやすい心の病気

 


 

高齢者には、心身の機能の低下に伴って、認知症やうつ病をはじめとするいくつかの特徴的な病気が起こりやすいものです。

 

器質性精神疾患

 

認知症

 

老年期において、最も大きな問題となるのが認知症といえます。

 

アルツハイマー病、脳血管障害、ピック病などによるさまざまなパターンの認知症がみられますが、どれも知的機能の低下をきたす点で共通しています。

 

現時点で、認知症自体に効果的な薬はありません。

 

せん妄

 

せん妄というのは、外界に対する意識が混濁してしまうケースです。

 

幻覚や錯覚、妄想が現れ、興奮状態を伴うこともあります。

 

老年期には、ちょっとした体調の変化、環境の変化によってせん妄に陥るケースがみられます。

 


 

機能性精神疾患

 

不安障害、身体表現性障害、解離性障害

 

本来は器質的な障害をもたない疾患ですが、脳の器質的な障害が、さまざまな心因性疾患に関与しているケースもあります。

 

 

気分障害(主にうつ病)

 

老年期の気分障害は、認知症との鑑別が難しいとされています。

 

抑うつ気分、意欲の減退、不安や焦燥感、自律神経症状、妄想、自殺願望の有無が、診断のポイントとなります。

 

うつ病の場合には、抗うつ薬が治療効果を上げます。

 

 

睡眠障害

 

老年期に現れる睡眠障害としては、不眠睡眠時無呼吸症候群などがあげられます。

 

特に不眠は、高齢者にとっては深刻な問題といえます。

 

アルコール依存症

 

老年期になって、急に飲酒が常習化するケースはさほど多くはみられません。

 

若いときから飲酒習慣があった人が、老年期になってアルコール依存症に陥ることが多いものです。

 

人格障害

 

人格障害には、さまざまなパターンがあります。

 

老年期にみられる人格障害は、若いときにすでに潜んでいた軽度の人格障害が現れたものと考えられています。

 

認知症による人格の変化は、人格障害とは区別されます。

 

 

 


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