老年期の精神疾患の症状と診断

老年期の精神疾患の症状と診断

 


 

老年期だけに特徴的な精神症状というものはありませんが、高齢者に比較的多くみられる症状としては、意識障害、見当識障害、知能や記憶の障害などがあげられます。

 

幻覚や妄想、抑うつ、不安、心気症状のほか、睡眠障害人格障害、問題行動などが現れることもあります。

 

 

見当識障害というのは、時間や場所、人間関係などの認識があいまいになるケースを指しています。

 

 

また、高齢者の行為が周囲の人にとって迷惑となる場合や、さまざまな不適応行動を問題行動とよんでいます。

 

特に、認知症に伴う排梱などが、大きな問題になります。

 

 

知能や記憶の障害は、認知症の代表的な症状です。

 

老年期の精神疾患の診断では、まず器質性と機能性の鑑別が重要になります。

 


 

また、からだと心のかかわりが老年期にはより密接になるので、主因と副因をはっきりさせることも大切です。

 

診察にあたって医師は、家族や周囲の人から、変化が現れた時期と異変の内容、現在の生活環境と症状など、なるべく多くの情報を得る必要があります。

 

 

性格の変化やからだの病気の既往歴などについても、その詳細を把握します。

 

精神神経科での診察において、問診は非常に重要です。

 

 

内科的な一般的診察や神経学的診察を行ったうえで、画像検査によって脳の機能を調べます。

 

老年期では、脳そのものに病変がある器質性精神疾患が多くみられ、スクリーニングとして、CT(コンピューター断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴映像法)検査といった画像診断、脳波検査が有効です。

 

脳の病変が確認されなければ、機能性精神疾患が疑われます。

 

 

必要に応じて、高齢者の心の状態を推し量るためのさまざまな認知機能テストが試みられます。

 

 

 


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