心気症の原因と背景

心気症の原因と背景 年齢や性格、生活上での出来事などが絡み合って起こる

 


 

心気症は、年代的にみると初老期あるいは老年期に陥りやすいとされています。

 

特に老年期は心気的傾向が強まり、病気が長期化することも多いものです。

 

 

初老期は、体力や気力の衰えを感じ始め、また定年退職などによって社会的基盤が変化する時期です。

 

近親者の病気や死に直面することが増え、自分自身もまた健康上の不安を抱きやすくなります。

 

 

女性の場合、更年期を迎えて自律神経系のアンバランスが生じたり、生理的にも心理的にも不安定になりやすい時期です。

 

 

そのため初老期には、検査数値の異常を指摘されたことがきっかけとなって、心気症に陥るケースもみられます。

 

老年期は、心身の衰えや死がより切実に迫ってくる時期です。生活の行動範囲も狭くなり、からだの不調に意識を集中させる傾向が強まります。

 

心気症の発症には、性格も大きくかかわっていると考えられています。

 

 

一般に、プライドが高く、傷つきやすいタイプの人が、心気症に陥る傾向があると指摘されています。

 

これは、プライドを傷つけられたとき、内面の怒りや傷に耐えられず、心気症という病気に逃避してしまうためと推察できます。

 

 

このほか、まじめ、几帳面、律義、勤勉といった性格傾向をもつ人も、心気症になりやすいといわれます。

 

心気症の原因は、年齢や性格、生活上での出来事などが幾重にもからみ合って起こると考えられます。

 


 

デメカル

 

思春期や青年期に現れやすい心気症状

 

思春期や青年期は、自分のからだへの関心が強くなる時期です。

 

特に二次性徴が現れる時期には、他人と比較して、自分のからだの強さや美しさを過大に評価したり、逆に醜さ、未熟さに過度にとらわれてしまう傾向があります。

 

 

例えば、他人と比較して「自分のアソコは異常ではないか」などと悩んだりするケースも多く、その意味で、思春期から青年期は、心気的感情に陥りやすい時期といえます。

 

思春期や青年期にみられる心気症の多くは、一過性で自然に消えていきます。

 

 

しかし、ときには自分のからだが醜いとか、他人にとって不快に感じられるのではないかという感情にあまりにも強くとらわれ、過剰に心配したり、悩んだりして、生活全般に支障をきたすケースもみられます。

 

この段階になると、身体表現性障害の一つである身体醜形障害の心配があります。

 

なかなか自然に治らないので、精神神経科を受診しましょう。

 

 

 


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