1日に必要な睡眠時間はどのくらいで最適?

1日に必要な睡眠時間はどのくらいで最適?

 


 

よく1日8時間は眠らなければいけないといわれていますが、これには医学的根拠があるわけではありません。統計的に、それだけ寝ている人が多いということにすぎません。

 

近年、残業などにより睡眠時間は減少ぎみといわれますが、日本人の平均睡眠時間は7時間23分という報告もあります。

 

 

睡眠時間は、その人の年齢や環境、職業などによって異なり、個人差が大きいものです。

 

何時間眠ったかではなく、どれだけ深い、質のよい眠りがとれたかが問題です。

 

 

睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠がワンセットになって、一晩のうちに何回か繰り返す周期で構成されています。

 

寝ついたすぐ後の約3時間、つまり最初の2単位の間に、心の疲れを癒すのに大切な眠りである、ノンレム睡眠の深い眠りが多く現れます。

 

 

長眠といわれる6単位、9時間以上の眠りは、かえって眠りを分断させたり、浅くすることが多く、疲労感が残ったり、満足感が得られないことになりがちです。

 

 

さらに、1日の活動に意欲的に向かうためには、爽快な目覚めが必要です。

 

各周期の終わりは眠りが浅くなっていて目覚めやすいので、例えば寝入った時間から、4単位の6時間後、5単位の7.5時間後に起きるとよいです。

 

朝、自然に目が覚めてすっきりした気分であれば、それがあなたにとって最適な睡眠時間です。

 

何時間眠らなくてはならないということを意識しすぎると、プレッシャーとなって、不眠の原因につながることもあります。

 

睡眠時間には幅があり、個人差があって当たり前と考えましょう。

 


 

眠りで癒される脳の疲れ

 

からだは日中の活動で大量のエネルギーを消費しますが、睡眠中にエネルギーの消費量を最小限にすることで、一日の全消費量を低く抑えることができます。

 

睡眠中、脈拍や呼吸はゆるやかになり、血圧は下がります。筋肉も緊張から解放され、体温も低くなって、エネルギー消費を抑えるのに一役買っています。

 

このように睡眠中は生命の維持に必要な最小限度のエネルギー消費状態になり、からだはゆっくりと休息します。

 

 

脳にも眠りはすばらしい効用をもたらします。起きているときに取り入れた膨大な情報は、睡眠中に整理されます。

 

余分なものが消され、必要な情報だけが蓄積、保持されるのです。眠りは大脳の知的活動にも大切な役目を果たしているのです。

 

 

大脳が著しく発達した人間に重要なのは、眠りによって脳の疲れが癒されるという点です。

 

目覚めているとき、人は五感からの刺激に常にさらされ、それらの刺激が電気信号として脳に伝えられます。

 

脳は入ってきた信号を適切に分類、処理し、同時に認知したり、記憶したりといった複雑な活動を、休むことなく行っています。

 

そのために、脳は大変な量のエネルギーを消費します。

 

 

脳の重さは全体重の2~3%にすぎませんが、脳の使うエネルギーは実にからだ全体が消費するエネルギーの20%にも及びます。

 

この激しい活動が続くと脳は疲労し、その結果、心もからだもうまく働かなくなります。

 

脳には適切な休息の時間を与えなければなりません。

 

からだを動かした後の単なる肉体疲労は、横になるだけでもとれますが、脳の疲れからくる精神疲労は、睡眠なしには回復されないのです。

 

よりよい睡眠を得ることが脳と身体の休息には必要なのです。

 

 

 


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