台所症候群の治療

台所症候群の治療

 


 


台所症候群の治療

 

台所症候群の誘因や現れる症状は、人によってさまざまです。

 

精神神経科や心療内科での診察では、まず問診によって、めまいや頭痛などの身体的な自覚症状と、過去にかかったことのある病気、家族の病歴、生活歴などを詳しく聞かれます。

 

 

本人も気づいていない発症のきっかけや原因を見いだすためにも、これまでの生活を医師に知らせることは、正確な診断をするうえで特に重要です。

 

 

問診に加えて、CMI、KMI、SDSなどの心理テストが行われることがあります。

 

CMIは、神経症と自律神経失調症の傾向を探るテストで、KMIは、心身症あるいは神経症なのかどうかを判定するものです。

 

また、SDSは、抑うつ度を調べるテストです。

 

 

問診や心理テストによって根底に隠された誘因を探るとともに、必要に応じて薬剤が処方され、身体症状や精神症状の緩和が図られます。

 

例えば、うつ状態であれば抗うつ剤、食欲不振に対しては食欲増進剤、不眠に対しては睡眠剤、高血圧の場合は降圧剤が投与されます。

 

 


カウンセリングで発想の転換を促す

 

薬物療法は、あくまでもからだに現れている自覚症状や不調を一時的に抑えるための対症療法です。

 

原因となっている問題を解決し、陥った状況から脱出するためには、カウンセリングや心理療法などによって、心理面ヘアブローチすることも必要です。

 

 

カウンセリングは、基本的には個人面談ですが、ときには同じ悩みを抱える主婦同士のグループ面談が行われます。

 

表に現れた症状が、実は自分の内面の、日ごろは意識することの少ない人生観からきている点を認識させて、問題の解決能力を身につけさせたり、発想の転換を促していきます。

 

 

夫婦関係や家族関係に大きな問題や原因があるときには、必要に応じて夫に対するカウンセリングも同時に行い、妻への接し方が変わるように働きかけることもあります。

 

台所症候群から脱却するためには、周囲の人たち、特に家族の理解と協力が不可欠です。

 


自分の存在を容認することが重要

 

台所症候群の患者には、他者への依存度が強く、自主性に乏しく、強い信念や自信がないといった傾向がみられるといわれます。

 

自分の生き方に確固とした信念や自信がもてないために、他人の評価や外部からの情報に左右されてしまうのです。

 

 

人生の節目に訪れるさまざまな場面に向き合うとき、心身のバランスを上手に保ちながら乗り越えていくには、常に自分自身で考えたり、選択したりする自主性をもつことが大切です。

 

社会通念や他人から示された生き方に縛られたり、ただ漠然と従うのではなく、「自分は自分、他人は他人」というように、よい意味で開き直り、自分のおかれている現実を容認する必要があります。

 

 

専業主婦の場合、とかく自分一人で悩みを抱え込みがちですが、親しい友人に心のうちを打ち明けたり、ときには愚痴を聞いてもらいましょう。

 

台所症候群に陥る人は、家事をしたくないという思いに罪悪感を覚えるケースが多いようです。

 

しかし、夫や家族に素直に自分の感情を吐き出し、話し合えば、ずいぶんと気持ちが楽になり、解決策が見いだせる場合もあります。

 

 

また、自分だけの趣味や生きがいをもつことも大切です。家庭以外の場所に目を向けて、社会とかかわるようにすれば、視野も広がります。

 

何より心豊かな人生を送ることができます。家族や夫婦の関係、社会とのかかわり方について、ときには家族で真剣に考え、話し合ってみることも改善策になるでしょう。

 

 

台所症候群は、主婦や母親としての目標や充実感を失った女性が陥りやすいものです。

 

趣味などに打ち込み、新たな生きがいを見いだすことが治療につながるケースもあります。

 

 

 


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