「やる気」がつくるストレスへの耐性 【やる気は、ストレスと相殺関係にある】

「やる気」がつくるストレスへの耐性

 


 

現代社会では、降りそそぐストレスの量と種類は、適度という限度を超えています。

 

複雑にストレスが降りそそぐと、生命維持に欠かせない「神経 - ホルモン - 免疫」のバランスがうまく機能しなくなり、からだや心は緊張し続けるようになります。

 

 

脳内でも、ドーパミンやセロトニンの働きが過剰になって、エネルギーを消耗してしまいます。

 

こうなると、「やらなくては」と気ばかりあせっても、どうしても「やる気」が出ない、からだが動かない、という状態におちいりやすくなり、それが病的になると、うつ病や慢性疲労症候群といった病気になってしまうといわれています。

 

 

心ばかりか、からだのほうも、活動を高めるホルモン分泌や自律神経の興奮が続いた結果、動脈硬化が進行したり、心臓の血管がつまりやすくなったり、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったりします。

 

また、このような慢性的なストレスと発がんやアレルギーなどとの関連も指摘されています。

 

 

そうならないために、ストレスのないところに逃げていきたいところですが、そんなことはできないのが現実でしょう。

 

 

今のままの状態で、ストレスから身を守るには、ストレスに負けない耐性を身につけるしかありません。

 

そして、この耐性づくりに「やる気」が威力を発揮するのです。

 

 

「やる気」は、ストレスと相殺関係にあって、いわばストレスの宿敵ともいえます。

 

放っておけばストレスのためエネルギーがかれて、「やる気」を喪失することにもなりかねませんが、心がけひとつで「やる気」をつくり、ストレスにうちかつ力を持つことができます。

 

 

また、物事を否定的にとらえる人、ついクヨクヨと過ぎたことをくやんでしまう人、自分が損ばかりしていると思いがちな人は、これに加えて、ちょっとした訓練が必要です。

 

まず、現実を悪い方向に考えやすい傾向があることを自分で認め、なぜそう考えてしまうか、ほかにもっとよい方向に考えられないか、などと自問するようにします。

 

そうした訓練をしていくうちに、いわゆるポジティブ・シンキングが身について、「やる気」優勢にすることができるのです。

 


 

適度なストレスは、「やる気」の原動力になる

 

脳の産物である「やる気」が、なぜからだの健康まで左右するのでしょうか。これには、からだの三大機能が深く関係しています。

 

私たちのからだは、

 

  • (1)神経
  • (2)ホルモンの分泌
  • (3)免疫の機能

 

で、健康を維持するようにできています。

 

この3つの要素は互いに連動していて、たとえばからだに危険となる刺激が加わると、下の図に示したような経路で、それが伝わり、さまざまな身を守るための反応が起こります。

 

3つの要素

 

人間のからだは、さまざまな臓器や組織からなりたっています。

 

これらがすべて調和してスムーズに動いているのは、免疫 - ホルモン - 神経の機能が休むことなく働いているためです。

 

 

 

ヒョウ動物が敵と戦うとき、そのストレスは緊張として伝わり、思考力と行動力を高めるホルモン分泌や、神経の活性化をうながします。

 

その間は、免疫力は弱まって、よけいなエネルギーを戦い以外に費やさないようになります。

 

しかし、その戦いで怪我をすると、ぐんぐんと免疫力は高まり、その影響で行動を抑えるような神経が働きだし、眠くなったり、だるくなったりして、自然に休養をとるようになるのです。

 

 

この場合、戦いも怪我もストレスですが、このような瞬間、瞬間の適度なストレスは、「やる気」の原動力になっています。

 

生きのびるため、あるいはより快適な生活を手に入れるために、戦ったり、追いかけたり、休んだり、という活動のメリハリが、生体に緊張と休息を交互に与え、生きる活力をつくるのです。

 

 

このような三大機能の一連の反応は、視床下部という脳の中の中心部を経由して起きています。

 

そして、「やる気」もこの視床下部付近で生まれ、ここを通るさまざまな情報に影響を受け、またそれらに影響を与えているのです。

 

ヒョウは敵とであうと、ホルモンの分泌が多くなり、神経の働きも活性化してきます。すぐにでも戦えるように準備するのです。

 

 

 

 


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