好き嫌いと人間関係 友情・恋愛・集団における連帯感について

好き嫌いと人間関係 友情・恋愛・集団における連帯感について

 


 

初対面で抱いた好き嫌いの感情は、人間関係を築くための基礎となるものです。

 

ただし、好意をもっているだけでは人間関係は進展していきません。互いに親しさを増し、人間関係を深めていくには、一定のプロセスが必要です。

 

 

初対面で好意を抱き、会う機会が増えるにつれ、趣味や嗜好に共通点を見いだすようになり、価値観や考え方などが似ている人に共感を覚えたり、相手の内面に触れるようになっていきます。

 

さらに進展すると、相手の立場を思いやり、互いに足りない部分や欠点を補い、支え合うようになります。

 

 

人間関係が深まるにつれて、しだいに好意が友愛に発展したり、恋愛へと形を変えることもあります。友愛や恋愛は、単なる好き嫌いの感情とは性質を異にするものです。

 

また、学校や会社など、自分の所属している集団のなかでは、人間関係が深まっていきやすいものです。

 

 

友情・友愛について

 

友情・友愛について

 

友情や友愛は、安定した信頼関係のうえに成り立つものです。

 

自分の思いや考え、意見を伝えれば、相手もそれに応えてくれるという友情・友愛の関係は、言葉や行動を通して自分を表現し、お互いに認め合うことで生まれます。

 

 

友情は、トラブルを一緒に体験したり、困難をともに乗り越えるといっそう深まる傾向があります。

 

トラブルや困難に直面したときは、人は誰かと一緒にいたいという欲求が強くなります。不安感や恐怖感は、人間関係を深める大きな要因ともなるのです。

 

 

恋愛について

 

恋愛について

 

恋愛感情が生じると、人は少しでもその人と一緒にいたいと思うようになります。

 

恋愛の様相は十人十色でその状態を一概には論じられませんが、社会心理学的にみると共通した要素がいくつかあげられます。

 

 

まず、相手と一緒にいることの充実感、喜び、相手への強い愛着がみられます。

 

その半面、愛されなくなったり、ほかの人に愛情が移ることへの不安と苦悩も抱えることになります。

 

 

また、相手を見るだけでドキドキしたり、相手を意識して緊張するといった生理的な反応もみられます。

 

やがて、そばにいるだけでは満足できなくなり、相手を獲得したい、性的に結ばれたいといった強い欲求が現れてきます。

 

相手を自分のものにしたいと思う一方で、自分のすべてを相手に与えたいという気持ちにもなります。

 

 

 

集団における連帯感

 

集団における連帯感

 

社会心理学では、自分の所属している集団を内集団、所属していない集団のことを外集団とよびます。

 

人は、内集団に対して一体感や親しみを感じます。逆に外集団に対しては、ライバル意識や対抗意識を覚えます。

 

 

このような強い結束や一体感は内集団志向性とよばれます。

 

いわゆる身びいきのようなもので、学校でも、会社でも、国家間でも同様に生じるものです。

 

 

内集団志向性は、集団に所属する個人の感情にも大きく影響し、その集団のメンバー同士は親しみや好意をもちやすいとされています。

 

この根底には、同じ集団に所属しているという安心感と仲間意識があると考えられます。

 

 

 


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