自分探し症候群と多様化する女性の結婚観・仕事観

自分探し症候群と多様化する女性の結婚観・仕事観

 


 

かつては、よき伴侶をみつけて結婚し、出産、育児をすることが女性にとって当たり前のライフコースとされてきました。

 

 

しかし、近年は結婚や仕事への意識が変化し、結婚を望まない女性も増えています。

 

「国勢調査」をみても、25~29歳の女性の未婚率は、近年に入って急激に増加しています。

 

 

また、厚生省の「人口動態調査」によれば、女性の平均初婚年齢は29.4歳で、過去30年間のうちに、20代前半から30代前半に移行していることも明らかになっています。

 

結婚年齢は拡散化の傾向がみられ、結婚適齢期という言葉も過去のものとなりつつあります。

 

 

結婚についての意識調査でも、結婚してもしなくてもどちらでもよいと考える女性が20代では多く、女性の幸福は結婚にあると考える人は少数になってきています。

 

 

ただし、結婚そのものに対する関心が薄れたというわけではなく、女性が経済的、社会的に自立できるようになった現在、自分のライフスタイルや生活レベルを変えてまで結婚することに意味を見いだせなくなっているといったほうがよいかもしれません。

 

 

パートナーや結婚生活に求める条件という点においては、むしろ関心が高くなり、結婚するかしないかよりも、どのような結婚をするかといった点が重要になっていると考えられます。

 


 

脱アイデンティティ

若者とアイデンティティ

差別とアイデンティティ

 

一方、仕事についての意識や状況も変わってきています。

 

現在、4年制または短期大学の卒業生の大半は就職しますが、どのような職業を選択するかについては、やりがいを感じること、収入が高いこと、能力を生かせることなどを重視する傾向があるようです。

 

男性は、生活の維持を第一の目的に仕事を選択する傾向がみられるのに対し、女性の仕事観は職業を通して自己実現を求める傾向が強いといえるでしょう。

 

 

画一的だった女性のライフスタイルは、生き方や価値観の多様化により、さまざまな選択が可能になりました。それだけに、結婚や職業についても個人の主体性が大きく問われることになってきたといえます。

 

 

 


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