登校拒否(不登校)とは? 【学校に行こうと思っても登校できない状態】

登校拒否(不登校)とは
(※画像はイメージです。)

 

登校拒否(不登校)とは、「十分な能力をもっているにもかかわらず、自分でもはっきりとわからないような不安や葛藤のために、学校に行こうと思っても登校できない状態」をいいます。

 

ですから、身体的あるいは精神的疾患のためや、経済的理由で学校に行けないケースは登校拒否には入りません。

 

 

ただし、広い意味で登校拒否をとらえ、怠けて学校に行くのを拒むもの、学校に価値を見いだせず意図的に拒否するものなどを含める場合もあります。

 

1941年、アメリカの医師A.M.ジョンソンが、何らかの情緒障害から長期にわたって学校に行けない子どもたちの症例を「学校恐怖症」と名づけて報告しました。

 

これが「登校拒否」の概念の始まりだといわれます。

 

日本でも1960年代になると、学校に行けない子どもたちが増え始め、それとともに「登校拒否」という言葉も定着しました。

 

現在では「学校嫌い」は「登校拒否」とみなされており、その子どもの数は10年前に比べ、小学生は3倍、中学生は2倍に増えています。

 

 

さらに、高校生の登校拒否数は中学生より多いといわれています。きちんとした統計資料はありませんが、退学率や、進路変更数からそのように推定されています。

 


 

登校拒否(不登校)は病名ではない

 

登校拒否という言葉が使われ始めた頃は、主として母親の育て方を原因とする、ある種の障害か疾患のようにみなされていました。

 

公教育の場でも、特別な例として扱われ、家庭の責任とみなされがちでした。

 

 

ところがその後の研究で、思春期に登校拒否という診断を受けた子どもたちの大半は、10年、20年を経た後、自立して生きていることがわかりました。

 

 

また、登校拒否は「学校に行けない、行かない」という現象が共通しているだけで、個々の事情はそれぞれ違っており、登校拒否の原因もひとつではなく、さまざまな要因が複雑にからみ合って起こるというのも定説になってきました。

 

現在では登校拒否はひとつの症状であって、病名ではないと認識されています。

 

症状であるということと、登校を拒否するのではなく登校できないのだという状態をより適切に表現しているとして、「不登校」という言葉も、よく使われます。

 

 

 

ズバット通信制高校

 


合わせて読みたい記事

登校拒否(不登校)の症状の始まりと経過 【初期症状は、からだの異常の訴えが多い】
一般的な登校拒否の初期症状は、からだの異常の訴えが多いようです。休日には症状はあまりみられません。また、登校拒否症状を示していて、周囲にもそう思われている子どもが、実は身体疾患のために学校に行けないという場合があり、注意が必要です。
登校拒否(不登校)はさまざまな原因 【環境・性格・身体・社会・体内リズム】がからみ合う
登校拒否の原因はこれだと決めつけるのでなく、ひとりひとりの子どもは、みんな違う状況によって登校拒否を起こしているのだという視点が必要です。「勉強がわからない」「友だちができない」「いじめ」という学校での問題は、登校拒否の大きな原因となっています。
登校拒否(不登校)の治療 【カウンセリング・薬物療法・集団療法で解決し克服を探る】
登校拒否への対応には早期発見、早期解決が必要になります。親がその本質を理解して励ますことも可能で、それだけで子どもが登校を再開し、克服するという例も少なくありません。
登校拒否(不登校)のタイプ別分類
登校拒否は非常に多くの側面をもつ複雑な現象です。登校拒否のタイプ別分類を見てみましょう。学校生活に起因、遊び・非行、無気力、不安など情緒的混乱、意図的な拒否、複合型などタイプ別の説明
不登校や学校嫌いの原因は起立性調節障害かも!?
起立性調節障害の子どもは、午前中に体調が悪いため、授業がよく理解できなかったりします。そのために学校が嫌いになったり、不登校のきっかけになることがあります。不登校を克服するためにも起立性調節障害の治療が必要です。
不登校の克服・体験談 高校1年生の2学期から不登校
私は、高校1年生の2学期から、朝起きると頭痛がするようになっては学校を休むことが多くなりました。母に近所の総合病院の精神神経科に連れて行かれました。
不登校の克服・体験談 フリースクールから大検を経て
中学2年生の秋から学校に行かなくなりました。体調を崩して学校を休んだりしているうちに、集団生活についていけなくなってしまったのです。

このページの先頭へ戻る