不登校や学校嫌いの原因は起立性調節障害かも!?

不登校の原因!?起立性調節障害の治療

 


 


 

不登校の原因となる起立性調節障害

 

起立性調節障害の子どもは、午前中に体調が悪いため、授業がよく理解できなかったりします。

 

そのために学校が嫌いになったり、不登校のきっかけになることがあります。

 

起立性調節障害の症状には、夜は元気だったのに、朝になって目が覚めたときに気分が悪くなったり、頭やおなかが痛くなったり、悪寒がして、なかなか朝起きられないなどの症状があります。

 

こうした状態は午前中いっぱいずっと続くことが多く、学校へ行っても午前中に体調がすぐれません。

 

このため保健室で休んだり授業に集中できずに成績が下がることがあります。

 

中学受験の準備期に重なると、成績や将来に対する心理的葛藤が生まれ、心身症に移行する例もしばしばみられます。

 

大切なことは、病気の原因をよく理解して、子どもに症状を克服しようとする気持ちをもたせ、家族が協力して改善を図っていくことです。

 

起立性調節障害が原因で学校生活に影響が出そうなときは、専門医に相談しましょう。

 

 

起立性調節障害とは?

 

突然立ちくらみやめまいなどが起きる

 

起立性調節障害は、成長期の子どもに多く起こる病気の一つで、血液の循環を調節する自律神経の失調による低血圧が原因です。

 

低血圧体質の子どもは、立ち上がったときに脳の血流量が少なくなり、脳貧血状態になってフラッと倒れたりします。

 

10歳ごろから症状が現れることが多く、起立性調節障害は子どもの5~10%にみられ、女子の比率がやや高くなっています。

 

起立性調節障害の子どもは、立ちくらみやめまいのほかに、腹痛、動悸、疲れやすいなどの症状を伴います。

 

繰り返し腹痛が起こる子どもも多いことから、反復性腹痛ともいわれています。

 

 

季節の変わり目に症状が出ることが多く、なかでも春から初夏にかけてが最も多くみられ、症状が悪化する割合も高くなります。

 

 

起立性調節障害には、夜は元気だったのに、朝になって目が覚めたときに気分が悪くなり、頭やおなかが痛くなったり、悪寒がして、なかなか起きられないなどの症状があります。

 

 

こうした状態は午前中いっぱいずっと続くことが多く、学校へ行っても午前中は体調がすぐれません。

 

このため保健室で休んだり、授業に集中できずに成績が下がり不登校に繋がるケースがあります。

 

中学受験の準備期と重なると、成績や将来に対する心理的葛藤が生まれ、心身症に移行する例もしばしばみられます。

 

 

起立性調節障害が発生する仕組み

 

起立性調節障害が発生する仕組み

 

急に立ち上がったりすると、血液が脳に送られず下半身にたまって脳貧血状態になり、ひどいときには倒れてしまいます。

 


起立性調節障害の原因

 

自律神経の失調からくる低血圧体質

 

 

起立性調節障害は、人間の意思と関係なく働いている自律神経の調和がとれなくなることが原因です。

 

子どもの訴える症状は、成人の自律神経失調症とほぼ同じです。

 

 

自律神経は、人間のさまざまな内臓や器官の機能を自動的に調節しています。

 

自律神経には、互いに相反する働きをする交感神経と副交感神経の2種類がありますが、必要に応じてどちらか一方の神経が優位となります。

 

 

例えば、運動をすると交感神経の働きが活発になって心臓の拍動が速くなり、休息すると副交感神経の働きが活発になって拍動はゆっくりになります。

 

 

起立性調節障害の子どもは、寝ている状態では血圧が正常なのに、起立したときに、特に下半身の静脈系の緊張が弱いために血圧が低くなります。

 

血圧や心臓を制御する働きをもつ副交感神経が異常に亢進して、血管迷走神経反射が起き、一時的に低血圧を起こすためとされています。

 

血管迷走神経反射とは?
血管迷走神経反射とは、自律神経系の突然の失調のために、血圧や心拍数が下がり、脳に行く血液循環量を確保できないために、失神やめまいなどの症状が起こる病気です。

 

人間が立ち上がると、重力の影響を受けて、寝ていたり座っているときに比べて下半身の静脈血管内の圧力は高くなります。

 

健康な子どもの場合は、この刺激に自律神経が反応して下半身の血管を収縮させ、下半身に血液がたまるのを防いでいます。

 

急に立ち上がっても、からだを循環する血液の量を一定に保っているわけです。

 

 

しかし、起立性調節障害の子どもは、この血管の収縮反射のメカニズムがうまく働かず、血液が下半身にたまってしまいます。

 

このため、脳の循環血液量が少なくなって脳貧血を起こしたり、心臓に戻る血液の量が少なくなって心拍数が増え、動悸などの症状が現れます。

 

子どもの自律神経機能は成長するに従って発達しますが、基本的な要素は親から受け継いでいるものです。

 

起立性調節障害の子どもの場合、家族のなかに同じような症状をもつ人が約80%いることがわかっています。家族の構成でみると、現在同じ症状をもっているか、過去に経験したことのある母親が70%と高く、父親も25%が小児期に同様の症状を経験しています。

 

兄弟姉妹にも約半数に同じ症状が現れています。こうしたことから起立性調節障害を起こす低血圧体質は遺伝するのではないかともいわれています。

 


起立性調節障害の症状

 

激しい腹痛や立ちくらみが現れる

 

新生児室にいるときから動脈がうまく開かず、手足を流れる血液量が少ないため、手足が冷たい乳児がいます。

 

このような子どもは、2歳を過ぎたころから繰り返し強い腹痛を訴え始めます。

 

しかし、5~10分ほど親におなかをさすってもらったり、トイレに行くと症状がなくなります。食欲があり、体重も普通の子どもと同じように増えているのに腹痛の症状は続きます。

 

 

腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)がうまく調節できないために痛むのではないかといわれていますが、成長に従って起立性調節障害の兆候がはっきりしてきます。

 

 

元気なのにすぐ疲れたといっておんぶや抱っこを求めるのは、幼児の起立性調節障害の兆しです。2~3歳になると乗り物酔いをするようになり、5~6歳からは、立ちくらみやめまいが起きて、入浴時に気持ちが悪くなったりします。

 

さらに、少し動くと動悸や息切れがするなどの症状が現れてきます。

 

 

一般的には10歳ぐらいから起立性調節障害の症状が現れることが多く、特に胸の痛みを訴える子どもが増えます。

 

高校生になると、男子の約75%は症状が現れなくなりますが、女子の場合には約40%にとどまり、大人になっても起立性調節障害が続くことがあります。

 

脳腫瘍の初期症状や鉄欠乏性貧血などの病気でも、起立性調節障害によく似た症状が現れます。立ちくらみを繰り返す場合は、まず医師の診察を受けることが大切です。

 

症状 分類
立ちくらみ、めまい、脳貧血、動悸、朝起き不良 循環器症状
腹痛、頭痛、乗り物酔い 自律神経不安定症状
倦怠感、疲れやすい 易疲労
不眠、いらだち 神経症的症状
血管性・緊張性・混合性頭痛 頭痛が強い

 

年齢別の起立性調節障害の症状

 

乳児

手足が冷たい。

 

2~3歳

乗り物に酔いしやすい。すぐ、疲れておんぶや抱っこを求める。軽い腹痛を繰り返す。寝起きは顔色や唇の色が悪い。

 

5~6歳

入浴時に気持ちが悪くなる(湯あたり)。少し動くと動悸や息切れを起こしやすい。夜遅くまで起きていて、朝がなかなか起きられない。朝礼などで長く立っていると脳貧血状態になり、倒れやすい。急に立ち上がると真っ青になって、立ちくらみを起こす。すぐに疲れる。

 

10歳ごろ

胸の痛みを訴える。肩こりやからだのあちこちの不調を訴える。急に激しい運動をすると気持ちが悪くなり倒れる。

 

 

起立性調節障害は低血圧が原因で、年齢によっても症状が違ってきます。肩こりやめまい、腹痛などの典型的な症状は、小学校高学年以降の思春期によくみられます。

 


起立性調節障害の診断

 

問診や心電図でほかの病気もチェック

 

 

診断は問診と起立試験、一般検査で行いますが、特に問診が重要です。

 

【問診】

 

問診では寝起きや午前中の体調が悪くないか、特に新学期に調子が悪いなどの症状がないか聞かれます。

 

また、家族に同じような症状をもった人がいるかも尋ねられます。

 

次に、立ちくらみやめまいを起こしやすい、立っていると気持ちが悪くなりひどいときは倒れる、入浴時や嫌なことを聞いたときに気分が悪くなる、少し動くと動悸や息切れがするなどの、起立性調節障害特有の症状があるかどうかも鑑別のために聞かれます。

 

また顔色のほか、食欲、強い腹痛、乗り物酔いなどの有無も診断の重要なポイントです。

 

【起立試験】

 

起立試験は、安静にしているときと立っているときの脈拍数と血圧を測り、心電図をとります(下の図参照)。

 

 

試験結果は、起立性調節障害の診断をする際に、問診に対する客観的データとなります。

 

安静時に比べて立っているときの脈圧の低下が著しい、収縮期血圧低下が目立つ、脈拍が1分間に21以上増えるなどの検査結果が出れば、起立性調節障害の可能性があります。

 

起立試験

 

安静にしているときに比べて、収縮期血圧と拡張期血圧の差が16mmHg以上少なくなる、立った状態の脈拍が1分間で21以上増える、収縮期血圧が21mmHg低下する、心電図のT波が2mV以上低くなるなどの変化が、起立性調節障害の目安になります。

 

①5分以上安静にして、脈拍が落ち着いてから脈拍数、血圧を測定します。
②楽な姿勢で10分間起立させます。
③立ったままの状態で脈拍数、血圧を測定し、心電図をとります。

 

【検査】

 

起立性調節障害の診断には、ほかに病気がないことをはっきりさせる鑑別診断が大切になります。

 

貧血や心疾患、結核などのほか、慢性副鼻腔炎といった慢性感染症、てんかんについても調べます。

 

必要に応じて、血球数や炎症反応などを調べる血液生化学検査、尿検査、胸部X線検査などを行います。一連の検査でほかの病気でないことを確認のうえ、最終的に起立性調節障害と診断して治療を開始します。

 

 


起立性調節障害の治療

 

近年注目されている成分が「L-テアニン」

 

治療の目的は、起立性調節障害の主な症状の軽減と消失にあります。

 

【心理療法】

 

起立性調節障害は体質によるもので、重い病気ではないこと、成長するのに従って症状は軽くなり、完全に消失しないまでもかなり楽になることを説明する療法です。

 

治療で大切なことは、社会生活に適応した規則正しいリズムをつくっていくことです。朝は努めて早く起き、学校にいるときにべストコンディションになるように、掃除や食事の準備などを手伝って朝からウォーミングアップします。

 

 

スポーツをするのも症状の軽減に効果がありますが、低血圧の人は十分な準備体操が必要です。疲れすぎもかえって逆効果になります。

 

生活リズムが乱れがちになるのもこの病気の特徴です。

 

規則正しい生活などで症状が改善することを本人に知らせ、メリハリのある生活ができるように家族が協力することが大切です。それでも症状に変化がみられない場合は、薬剤投与が必要になります。

 

 

【薬物療法】

 

薬物療法では、主に立ちくらみや脳貧血などを改善するために昇圧剤が投与されます。昇圧剤を服用する場合は、学校に行く前に効果が出るように、薬を枕元において、目が覚めたらすぐに服用します。

 

昇圧剤のほかに漢方薬も効果を示すことがあります。

 

主な症状に、自律神経の不安定や倦怠感、神経症的傾向があったり、強い腹痛や頭痛などがみられるケースでは、それぞれの症状に適した薬剤が加わることがあります。

 

治療に使われる薬が多いと、薬物療法では劇的な効果が期待できないことがあります。服用を開始してから2~4週間たっても症状に変化がみられない場合は、薬剤の投与を含めて診断の見直しを行います。

 

別の病気がないか、ストレスによる影響がないかを調べます。

 

症状が改善されてもすぐに薬の服用を中止せずに、4~6週間続けます。症状が再発しないことが確認されたら、投薬は打ち切られます。

 

 

起立性調節障害は、ほとんどの場合、外来で十分治療できますが、入院して精密検査や治療をすることもあります。

 

ほかの症状が改善されても、朝起きたときにすっきりしないことが多いので、ある程度よくなった段階で薬の服用を中止し、鍛錬療法を継続する方法が一般的です。

 

 

【鍛錬療法】

 

皮膚に刺激を与えることで末梢血管を収縮させ、刺激に対してからだがただちに反応するように鍛錬することが目的ですから、持続して行う必要があります。

 

乾布摩擦をしたり、入浴後に膝から下に冷水シャワーをかけたり、からだをふくときに冷水や絞ったタオルを使う冷水摩擦をするなどの習慣を日ごろから身につけて、下半身の血管反射を強化する鍛錬をします。

 

 

毎日適度な運動をするなど、規則正しい生活を心がけることも大切です。

 

自律神経の鍛錬療法

 

鍛錬療法は、起立性調節障害で最も重要な治療です。

 

症状の遠因となっている、毛細血管や静脈血管系の不十分な収縮反射を迅速に行えるように自律神経を鍛錬します。

 

鍛錬療法は持続することが大切で、途中でやめると翌年の同じころに再び症状が現れることが多くなります。

 

 

乾布・冷水摩擦、入浴後の冷水シャワーのほかに、適度な運動も効果的です。

 

運動は軽い散歩から始め、次第に運動量を増やすようにします。ジョギングなどは動悸や悪心をもたらすことがあるので、自分に適した運動量をからだで覚えることが重要です。

 

水泳は下半身に血液がたまりにくいので治療に適した運動です。

 

【サプリメント療法】

 

起立性調節障害の治療に効果があると、医学雑誌にも掲載され、近年注目されている成分が「L-テアニン」という成分です。

 

L-テアニンとはアミノ酸の一種で、精神をリラックスさせる作用があります。朝起きられないという子どもの起立性調節障害に対しての効果も発表されています。

 

起立性調節障害に対しての「L-テアニン」の効果

 

L-テアニンは食品から摂取することができ、また、L-テアニンを配合しているサプリメントや健康食品も市販されています。

 

 

L-テアニンを多く含む食品としてお茶があり、緑茶や紅茶、烏龍茶などの茶葉から抽出される全てのお茶にL-テアニンが豊富に含まれています。

 

食品から摂取するには、お茶以外の食品にはL-テアニンは含まれていませんので、お茶を飲むしか方法がありません。

 

 

緑茶(100g)には0.6g~2gのL-テアニンが含有しており、高級茶(玉露、抹茶、かぶせ茶)などは煎茶の約2倍から4倍のL-テアニンが含有されています。

 

L-テアニンを豊富に摂取したい場合には、高級茶を選ぶようにします。

 

また、L-テアニンはお湯に溶けやすい性質があるため、一番茶が最も含有量が多いです。

 

 

ただし、お茶にはカフェインが含まれているので、大量に摂取すると夜に眠れなくなる場合があるので、起立性調節障害の治療には不向きです。

 

カフェインの摂取を控えるには、お茶ではなく、テアニンを含んでいるサプリメントの摂取をおすすめします。

 

 

そんなL-テアニンを220mg高配合されたサプリメントがキリツテインです。キリツテインを1日4粒摂取すると、約20杯の煎茶を飲むのと同量のテアニンを摂取することが可能です。

 

起立性調節障害にはカフェインの心配がないサプリメントでの摂取をおすすめします。また、副作用もないので、安心して摂取することができます。

 

公式サイト ⇒ 【キリツテイン】

 

 

 

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