季節性情動障害(季節性うつ病)の症状と原因

季節性情動障害(季節性うつ病)の症状

 


 

季節性情動障害(季節性うつ病)の症状

 

季節性情動障害(季節性うつ病)の症状としては、抑うつ気分、不安、活動性の低下、思考制止などといったうつ病にみられる症状に加え、長時間の睡眠と過食が特徴です。

 

長時間睡眠といっても、熟睡しているわけではありません。

 

 

患者は一般に早めに床に就き、9時間、10時間と寝ていますが、眠りは途切れ途切れで、疲労を回復することも精気が戻ることもありません。

 

長時間寝ていながら、昼間も眠気を感じ集中力も低下します。

 

 

特に甘い物をほしがり、炭水化物をむやみに食べすぎる傾向が出て、体重が増加していきます。

 

なかには光を渇望するあまり、家中の電灯をつけるといった行動に出る人もいます。

 

 

こうした症状は晩秋か初冬に現れ、春先まで続きますが、春が本格化するにつれて自然に治まってしまいます。

 

 

高緯度に住むほど発症の割合が高くなり、20代前半の女性に多くみられます。

 

発症時期は10~11月にかけて始まり、症状は1~2月にかけてピークになります。

 

 

SADにはリバースSADともいわれる夏型のものもあり、毎年繰り返しているうちに季節性が不明瞭になることさえあります。

 

また、極端な高緯度である北極や南極のように季節によって連続して夜が続いたり、白夜のように暗くならない日が続いたりするような地域でも、不眠が続いたりする睡眠障害が報告されています。

 


 

季節性情動障害(季節性うつ病)の原因

 

体内時計の乱れが主な原因です。

 

 

私たちの体内には、約1日で一回りする体内時計(サーカディアン・タイム)がセットされ、このなかに眠りも組み込まれています。

 

季節性情動障害には体内時計が深くかかわっています。

 

 

冬の日光不足の間、光を十分浴びない人に起こることから、体内時計の乱れが季節性情動障害(SAD)の主な原因ではないかと考えられていますが、ほかにも原因はいろいろあるようです。

 

例えばメラトニンという脳の松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモンは眠りを促進しますが、光不足によってメラトニンが増えるのではないかとみられています。

 

 

また、神経細胞中にあって、炭水化物の摂取を促すセロトニンという神経伝達物質の関与も考えられています。

 

 

 


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