人前で緊張し、あがるのは当たり前 【最初は「恥や失敗はしかたない」】

人前で緊張し、あがるのは当たり前

 


 

大勢の人の前で話すのは、緊張してしまって、とても苦手だという人が多いようです。

 

初対面の人に、気恥ずかしさを感じたり、緊張して声が上ずったり、顔が赤くなったり、冷や汗が出たり、手がふるえてしまうといったことがあります。

 

 

特に上司や異性に向き合う場面では、自分のことをよく思ってほしいという過剰な気持ちが働いて、こうした症状がひどくなる傾向があります。

 

 

これは人間としてはきわめて当たり前のことです。

 

世間慣れしていない思春期や青年時代には、程度の差はあれ、誰でも経験することです。

 

 

幼児が見知らぬ大人に会ったときに、母親の後ろに隠れたり泣きだしたりする、いわゆる人見知りをよく見かけます。

 

このような不安や恐怖にも次第に慣れ、成長するにつれて泣きだすということはなくなります。

 

経験を積むことによって対人関係の距離が測れるようになっていくからです。

 

 

同じように、あがり症の人も、最初は恥を覚悟でトライし、やがて2度、3度と体験を重ねていくうちに、対人関係にも慣れて人前での緊張や不安も薄れていくものです。

 


 

 

夏目漱石

夏目漱石は電話のベルで寿命を縮めたといわれます。

 

新入社員などにとって慣れない業界用語類を聞きとり、1人前に話そうとすれば緊張してあがるのは当然です。

 

 

 

社会生活のなかでは適度な緊張と不安はあって当然ですし、そのリアクションとしてのあがり症は、前向きに対処することにより、生活に活力を与えてくれるものです。

 

しかし、過度な緊張と不安が蓄積されて、あがり症の限界を超え、社会恐怖や対人恐怖の領域にまで侵入してくると、専門医の治療とアドバイスが必要になってきます。

 

 

あがり症から社会恐怖に移行する危険域がどの程度であるのかは、緊張場面に対する慣れや経験の蓄積で変わっていきます。

 

最初は「恥や失敗はしかたない」と考え、経験を重ねていかないことには、慣れへの第一歩を踏み出せません。

 

 

適度な「あがり」は自分のナイーブな感性の現れと考えてメンタル・トレーニングを積むのも一つの方法です。

 

 

職場や学校、家庭など日常生活のバランスさえ崩れていなければ、あがり症は心配するに及びません。

 

 

 


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