睡眠時随伴症の予防|睡眠環境を見直すことが大切

睡眠時随伴症の予防|睡眠環境を見直すことが大切

 


 

悪夢障害睡眠時驚愕障害睡眠時遊行症といった小児によくみられる睡眠時随伴症では、発症や経過に、家庭の睡眠環境や習慣が大きくかかわっているといわれています。

 

子どもの睡眠は、好きなときに好きなだけ眠るのが本来の形であり、成長するにつれて、家族の生活パターンに自然に順応していくものです。

 

 

ところが、親は子どもの健康を気づかうあまり、とかく「必ず何時間眠らなくてはならない」「何時に寝なくてはならない」といった固定観念にとらわれがちです。

 

子どもに対して、あまりに規則的な睡眠を強いると、逆に睡眠障害を招くことにもなりかねません。

 

 

一方、まったく時間に無頓着で、遅くまでテレビを見せていたり、大人と一緒に夜更かしをさせるのも睡眠障害を引き起こす誘因となります。

 

子どもが自然な睡眠のリズムをもてるように、親は子どもの生理を十分に理解して臨機応変に対応しましょう。

 

 

また、幼児期は現実と空想の世界の境がまだ明確でないため、昼間目にしたり、体験した物事が、しばしばこわい夢となって再現されるケースがみられます。

 

就寝前には恐怖感を抱くような内容のテレビ番組や漫画を見せないようにして、子どもが安心して眠れるように配慮することが大切です。

 

 

睡眠関連性ミオクローヌスレム睡眠行動障害のような高齢者に多い睡眠時随伴症では、発作のたびに覚醒して熟睡ができないために、不眠に陥るケースがあります。

 

 

高齢者の場合は、健康であっても夜間の眠りが浅くなり、熟睡感を得にくくなるものです。

 

できるだけ良質の睡眠をとるためには、日常生活のなかで次のような点を心がけるとよいでしょう。

 

 

適度な疲労は、睡眠を促進させることがわかっています。昼間はできるだけ活動的に過ごしたり、軽い運動を行ったりして、心身ともに充実感をもって就寝するようにしましょう。

 

運動の時間帯は、午後から夕方が最適です。就寝前の運動は覚醒作用があるので避けるようにします。

 

★からだが適度に疲れていると、熟睡感が得られやすいものです。昼間に軽い体操やウォーキングを行うことを日課にするとよいでしょう。

 

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また、必要以上に長く寝床にいると、睡眠を分断させ、かえって眠りを浅くします。

 

起床時刻と就寝時刻を決めて、規則正しい生活を送るように心がけましょう。

 

 

騒音は、慣れてしまえば、それによって完全に覚醒することはありませんが、睡眠は確実に妨げられています。

 

できるだけ静かな環境で眠るためには、寝室に厚いカーテンをつけたり、二重窓にするといった、騒音をシャットアウトする工夫をします。また、市販の耳栓などを利用してもよいでしょう。

 

 

寝室の温度は、高すぎても、低すぎても快適な睡眠を妨げます。室温は20~23℃、夏場なら28℃、湿度は50~70%に保つようにしましょう。

 

 

就寝直前に食事をとると、消化管の動きが活発になって睡眠が妨げられるので、なるべく避けたいものです。何か食べたいときは軽食にしておきましょう。

 

高齢者の場合、何回もトイレに起きることで睡眠を中断されるケースも多いので、夕食後の水分摂取は控えめにします。

 

また、お茶やコーヒーなどは覚醒作用があり睡眠に悪影響を及ぼすので、夕食後にはなるべくとらないようにしましょう。

 

 

以上のような点をポイントにして、自分のまわりの睡眠環境を整えることが大切です。

 

 

 

 


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