吃音の診断 【子どもの診察と保護者への問診】

吃音の診断

 


 

吃音の進行と環境をチェック

 

吃音の診断は、子どもの診察と保護者への問診で行います。

 

どもり始めてまだそれほど時間がたっていなければ、家庭環境の改善などで吃音が治ることが多いようです。

 

また2~4歳の子どもにありがちな言葉のつかえや繰り返しを吃音と勘違いしているケースもあります。

 

しかし、子どもが苦しそうな表情をして言葉の最初の音をなかなか発しなかったり、最初の音を長く延ばすように話したり、何回も繰り返すようなら、専門的な治療が必要です。

 

 


 


 

子どもの診察

 

医師は、子どもと遊びながら「バスで来たの?」など、身近な話題から話しかけます。

 

子どもが問いかけにどう反応するか、どんな単語や語音でどもりやすいか、話す相手によって反応が違うのかなどを観察して、症状をチェックするためです。

 

 

吃音が始まったばかりの子どもの症状には波があり、どもっていたかと思うとスラスラ話すこともあります。

 

症状が治療を必要とする程度のものか、保護者が家でかかわりを深めれば吃音が改善できる程度なのかなども判断します。

 

保護者への問診

 

保護者には、どうして吃音だと思うのか、どもり始めたときに思い当たる原因やきっかけはなかったか、どんなどもり方をするのか、子どもがどもることにどんなイメージをもっているのかなどを聞きます。

 

また、心配する理由、吃音に過敏になっていないかなども尋ねます。

 

 

保護者に吃音の経験があったり、家系にどもる人がいて「この子には同じ苦しみを味わわせたくない」と心配することで、かえって子どもを緊張させていないか、吃音に対する誤解はないかなどをチェックするためです。

 

 

保護者の吃音経験がトラウマとなっている場合は、心的外傷経験を癒すための心理療法を行うこともあります。

 

3歳の子どもが同じ言葉を繰り返します。吃音の初期症状ではないでしょうか?

しゃべり始めたばかりの子どもが、「おかーさんね、おかーさんね」などと同じ言葉を繰り返すことがありますが、これは吃音ではありません。

 

同じ言葉を繰り返しながら、次に言う言葉を自分の知っている単語のなかから探しているのです。

 

じっくり待ってきちんと聞くようにしましょう。

 

大きくなってからも、子どもがどもり始めることはありますか?

吃音の多くは2~4歳という言葉の成長期に緊張が原因で起きますが、5~6歳になってからも、まれに起こることがあります。

 

原因は、親が亡くなったとか、家が火事になったことなど、ショッキングな経験による心の傷が多いようです。

 

また、学校で疎外されたり、いじめにあったりしたことが原因になることもあります。

 

5~6歳の子どもの治療も、基本的には2~4歳児の場合と同じで、その原因をとり除くことが基本です。保護者は恥ずかしがったり、悩んだりしないで、早めに専門医に相談しましょう。

 

 

 


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