未成年者・子どもの自殺防止

未成年者・子どもの自殺防止

 


 

日本の自殺者数全体は減る傾向にありますが、未成年者・子どもは横ばいが続いています。

 

未成年者の自殺者数は毎年500~600人台で推移しており、発生時期は夏休み直後に集中しています。

 

未成年者・子どもの自殺者数

 

 

自殺の危険度が高い性格傾向としては、未熟で依存的、衝動的、極端な完璧癖、孤立・抑うつ的、反社会的傾向などがあげられます。

 

特に完璧癖の強い子どもは、大人にはささいに思われることでも取り返しのつかない重大事としてとらえる傾向にあり、急に自殺の危険が高まることがあります。

 

 

また、低学年の子どもの自殺は、家庭での親子関係にその大きな原因があると考えられています。

 

自殺の危険性の高い子どもの背後には、自殺の危険性の高い親がいる」という指摘が精神科医によりしばしばなされています。

 

親としての機能を十分に果たしていないために、子どもに家庭の危機が直接反映されてしまうのです。

 

 

自殺の危険が高い子どもは、家族にとって「取り替えのきく子ども」の役割を与えられていると指摘する専門家もいます。

 

つまり、家族が意識的あるいは無意識のうちに発する言葉のなかに、家族は自分を邪魔にしている、死んでしまったほうがよいと子どもが解釈できるようなニュアンスが含まれています。

 

 

子どもは親が自分を迫害する存在ととらえているというのです。

 

子どもは家族にとって自分は耐えがたい存在であると感じ、必要とされていないと思っています。

 

 

また、親が自殺を美化したり、子どもに生命の尊さを教える能力が欠けていれば、当然、子どもはそのような影響下で育ってしまいます。

 

青少年の自殺防止には、本人だけでなく家庭の構成メンバー全員を病理の対象として、治療にあたることも必要になります。

 

 

 

 


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