不安障害の治療と診断

不安障害の治療と診断

 

 

不安障害については、発症の引き金となる事例や発症しやすい年代が次第に明らかになってきており、治療は個々の状態をみながらいくつかの療法を組み合わせて行われています。

 

 

医師や医療スタッフとともに患者自身が自分の不安感や恐怖感について分析し、パニック発作が起こるのを予防したり、不安や恐怖感を抱いたときにそれに適応できるようにしたりする行動療法や、カウンセリングなどの精神療法、不安を抑える薬物療法などの組み合わせです。

 

 

行動療法には、不安や恐怖の対象に徐々に慣れさせていくエクスポージャー法、意識的にリラックスした状態をつくる自律訓練法などがあります。

 

 

さらに、リラックスした状態では発作が起こらないことを利用して、リラックス状態をつくったうえで、対象となっているものをイメージし、恐怖・不安が起こらない訓練をする系統的脱感作療法などもがあります。

 

 

治療法や薬の選択は、患者の状態、医師の方針などによって変わってきます。

 

治療による効果はさまざまで、抗不安薬や三環系抗うつ薬が効果を表すケースもある半面、一進一退を繰り返したり、なかなかよくならず、アルコール依存症やうつ病に移行してしまうこともあります。

 


 

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診断基準から消えたノイローゼ

 

誰でも困ったことがあると、ときには不必要な心配をしたり、不安になって何度も同じことを確認したり、逃げ出したくなってしまうことがあります。

 

そして後になって「あのときは少しノイローゼぎみだったかもしれない」などと振り返ったりします。

 

 

例えば、ちょっとしたからだの異常から、さまざまな医学書を読むうちに、自分はがんではないかという思いにとらわれる、俗にがんノイローゼといわれるものがあります。

 

過度の不安やヒステリー症状、抑うつ状態などがみられますが、ノイローゼの原因は、がんそのものではなく、がんではないかと不安になる心因性のものです。

 

 

このようなノイローゼは神経症ともよばれ、不安が先に立つ不安神経症、ばかばかしいと思ってもやめることができない強迫神経症(強迫性障害)、現実感がなくなる離人神経症(離人症)、二重人格などが出る(解離型)ヒステリー性神経症(解離性障害)、病気ではないかと心配になる心気神経症(心気症)、抑うつ気分が続く抑うつ神経症などに分類されていました。

 

 

ところが、不安の神経生理や神経化学的研究が進むにつれて、神経症の特徴である不安、抑うつ、強迫といったそれぞれの症状に、ある程度特異的に有効な薬物が使用されるようになり、神経症をすべてこれまでのように一括して説明することは、無理があることがわかってきました。

 

 

そこで、アメリカ精神医学会の診断基準(DSM)では、1980年に出されたDSM-Ⅲ以降は、神経症(ノイローゼ)という言葉を使用しなくなりました。

 

同様に世界保健機関(WHO)の国際診断基準(ICD)でも1993年のICD-10以降は、神経症という用語を用いていません。

 

 

1994年に出されたDSM-Ⅳの診断基準では、これまでの神経症を、不安障害解離性障害、適応障害、身体表現性障害などに分類しています。

 


 

 

 

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