コミュニケーション・ストレスが招く病気

コミュニケーション・ストレスが招く病気

コミュニケーション・ストレスが招く病気

コミュニケーション・ストレスが招く病気

 

 

ストレスが招く心身症状としては、めまい、頭痛、肩こり、耳鳴り、手足のしびれ、ふるえ、吐き気、食欲不振、倦怠感、呼吸困難、胸部圧迫感、不眠などがあげられます。

 

また、ストレスが胃潰瘍などの身体疾患を悪化させたり、さまざまな心の病を引き起こすことがあります。

 

 

なかでも対人恐怖は、対人関係やコミュニケーションに関する悩みが深刻化して起こることの多い心の病です。

 

アメリカ精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル」第4版(DSM-Ⅳ)の分類では対人恐怖は、不安を主な症状とする精神疾患である不安障害の一つの社会恐怖にあたります。

 

 

対人恐怖は、主に青年期にみられます。

 

人前に出ると、通常では考えられないほどの強い不安や緊張におそわれ、そのために他人から軽蔑されるのではないかと心配になり、他人とのかかわりをできるだけ避けようとします。

 


 

 

対人恐怖には、赤面恐怖、視線恐怖、振戦恐怖、表情恐怖、自己臭症など、さまざまなタイプがあります。

 

人前で顔が赤くなるのを恥ずかしがって悩むケースを赤面恐怖、自分に向けられる他人の視線を過度に気にしたり、自分の目つきが周囲の人を不快にさせていると思い込んでしまうものを視線恐怖とよんでいます。

 

 

人前に出ると声や手がふるえることを気に病むケースは振戦恐怖、表情がこわばって自然に振る舞えなくなってしまうものは表情恐怖とよばれます。

 

 

また、自己臭症は自分のからだから出るにおいが人に嫌がられると訴えるケースを指します。

 

対人恐怖の人の多くは、大勢の人がいると圧倒されてしまう、気分が動揺しやすい、人とうまくつき合うことができない、内気である、自分が他人にどう思われているのかを気にしすぎるといった対人関係上の悩みをもっているものです。

 

 

対人恐怖の治療では、抗不安薬を中心とした薬物療法が行われますが、1~2週間に1回くらいずつ精神療法が併用されます。

 

対人恐怖では、その症状のために家庭に閉じこもりがちになるものの、通常の生活を続けていくことが可能なケースがほとんどです。一般に、治療は通院によって行われます。

 

 

コミュニケーションのストレスが招く心の病やトラブルとしては、このほかにも心身症引きこもり不登校、職場不適応、うつ病などがあげられます。

 

 

心の病を引き起こさないためにも、ときには家庭や仕事を離れ、利害の対立がない人間関係のなかに身をおいたり、対人関係のまったく入り込まない自分一人の場所や楽しみをみつけるといった方法で、日ごろからストレスを上手に発散させることが大切です。

 

 

また、円滑なコミュニケーションを図るためには、コミュニケーションのスキル(技能)を知っておくことも重要です。

 


 

さまざまなコミュニケーション・ストレスと心の病

 

親子、配偶者、職場、地域社会などさまざまな対人コミュニケーションの問題から身体疾患を悪化させたり、心の病を招くことがあります。

 

親子間のコミュニケーション・ストレス

 

子どもに対する親の過保護・過干渉、威圧的な態度、厳しすぎるしつけ、放任、無関心といったことから親子間のコミュニケーションや関係に問題が生じた結果、子どもに夜尿症、吃音(どもり)、引きこもり、不登校などが起こる場合があります。

 

また、親に対する子どもの反抗や家庭内暴力などによって、親が心身症やうつ病、不眠症などに陥るケースもみられます。

 

配偶者間のコミュニケーション・ストレス

 

仕事、家事、育児といったお互いの役割や立場の違いから、不満をぶつけ合ったり、相手に無理な要求をして、マイナスのコミュニケーションに陥ることがあります。

 

また、必要最小限の会話しか交わさなくなり、夫婦関係に問題が生じて離婚に至るケースもみられます。心身症、アルコール依存症、うつ病、不眠症などを引き起こすこともあります。

 


 

会社・職場でのコミュニケーション・ストレス

 

上司からの無理な要求や叱責、威圧的な態度、部下との意見の衝突、同僚との対立、取引先との交渉・接待などがストレスとなり、心身症や職場不適応、出社恐怖症、うつ病などを招くことがあります。

 

近隣・地域社会でのコミュニケーション・ストレス

 

転居などによって新しい地域での生活が始まったときに、慣習や価値観の相違から近隣の人とトラブルを起こしたり、孤立するケースがよくみられます。

 

また、隣近所の私生活への過干渉、騒音をめぐる苦情などもストレスとなります。その結果、心身症やうつ病などに陥ることがあります。

 

 


 

 

 

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