青年期に体験しやすい離人症

青年期に体験しやすい離人症

 

 

離人症のような症状は、健康な人でも体験することがあります。

 

一説には、成人の半分以上が一過性の離人症を一度は体験しているともいわれ、過労のときや、まったく未知の土地へ旅をしたときなどに同様の症状がみられます。

 

 

年代別では、離人症になりやすいのは、10~20代の思春期から青年期にかけてだといわれています。

 

この時期は、「自我の発見期」とか「自我の覚醒期」とよばれるように、「自分とは何か」を強烈に意識し始める時期で、自分自身を見つめることが多くなります。

 

その過程で、自分が自分でないような感覚を体験するのです。

 

 

ある一つの文字を観察すればするほど、本当にこの文字だったのだろうかと違和感にとらわれることがある(ゲシュタルト崩壊)ように、自分自身を見つめ続けているうちに、自分というものがわからなくなったり、意識とからだが離れてしまう心身分離という状態を体験することがあるのです。

 

ゲシュタルト崩壊しやすい文字には、
漢字:「借」 「若」 「粉」 「寸」 「楽」 「点」などが上げられます。
ひらがな:「あ」 「た」などが上げられます。

 

こうした状態が長く続くと、離人症を伴う精神疾患へ移行する場合があります。

 

 

また、離人症に陥った人には、依存的傾向や対人緊張が強い、負けずぎらいなどいくつかの性格傾向がみられることが知られ、自分自身をよく観察する傾向がある人に多いともいわれています。

 

 

 

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