子どもの家庭内暴力とカウンセリング 【都道府県など自治体の教育相談所があります。】

子どもの家庭内暴力とカウンセリング

 

 

心理療法(カウンセリング)は、親に対して行うケースと本人を相手にする場合がありますが、ほとんどの場合は親のカウンセリングが主になります。

 

相談に行くのは母親が多いのですが、たいていは暴力による恐怖で、どうしてよいかわからない状態です。

 

カウンセラーはまず母親の話をじっくりと聞いて落ち着いてもらい、子どもとの接し方について基本的なアドバイスをします。

 

 

母親がカウンセリングを受けて安心すると、親子の関係に何らかの変化が生まれます。

 

カウンセラーに精神的に支えられて、母親が粘り強く子どもと対話をするようになると、子どもも母親と一緒に相談に行くようにもなります。

 

 

暴力を振るう子ども本人も自分をコントロールできない状態にあります。

 

第三者であるカウンセラーに胸の内を話すことで、何が問題なのかをみつめることができるようになります。

 

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増えてきた家庭内暴力の相談機関

 

親だけでは、子どもの暴力に対処できなかったら、家庭内暴力についての専門家がいる機関に相談してみるのも一つの方法です。

 

公的な機関としては、都道府県など自治体の教育相談所があります。

 

児童福祉法第12条に基づき、各都道府県・指定都市に必ず1つ以上設置されています。

 

児童(満18歳に満たない者)及びその家庭に関する問題についての相談、児童及びその保護者の指導などを行っています。

 

幼児から高校生までの年齢の子どもを対象に、臨床心理学を学んだ専門家が教育や養育に関するあらゆる相談に応じています。

 

 

また、児童相談所では、児童福祉司や指導員、医師らがチームを組んで活動し、必要があれば家庭訪問や一時保護などの措置もできるのが特徴です。

 

 

このほか、民間のカウンセラーの相談室もありますが、かなりの相談料がかかります。

 

暴力の背景に精神病が関係している場合や、関係していなくても薬による治療や入院治療が有効な場合もありますので、精神科医に一度診断してもらうのもよいでしょう。

 

子どもが暴力を振るいます。育て方が悪かったからでしょうか?

家庭の環境が、子どもの人格形成に影響を与える重要な要素の一つであることは確かですが、必ずしも育て方が主な原因であるとはいえません。

 

「おまえのせいでこんなになった。どうしてくれる」と子どもに責められて、子育てに自信をなくす親も多いようですが、子どもの問題行動には実にさまざまな要因がからんでいます。

 

遠回りではあっても、子どもとのやりとりや暴力に至るいきさつなどについて詳しく観察し、暴力を振るうようになった原因を探る努力が大切です。

 

家庭や学校、友人とのかかわり、親自身の性格や接し方などを冷静に振り返って、何が問題だったのかを突きとめることが、解決への近道です。

 

 

 

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