空の巣症候群の治療は薬物療法と精神療法

空の巣症候群の治療は薬物療法と精神療法

 


 

 

空の巣症候群の治療は、通常のうつ病と同様に、主に薬物療法と精神療法(生活指導)を用います。

空の巣症候群の薬物治療

 

うつ状態にあると、どうしても悲観的な方向に考えてしまいがちです。沈んだ気分を回復する薬が抗うつ薬です。

 

抗うつ薬は種類も多く、それぞれに特徴があるので、薬の種類は症状によって、薬の量は入院か外来通院かといったことや、症状の重症度、患者の全身状態などを考慮して決められます。

 

 

また、抗うつ薬には副作用として、便秘や口渇、めまいや立ちくらみ、昼間の眠気、かすみ目(瞳孔調節異常)などが出ることがあります。

 

一般的に服用から1~2週間程度でからだが薬に慣れて、副作用もやわらぐとはいわれますが、副作用が出たときには医師に相談しましょう。

 

症状がよくなっても、半年から1年くらいは服用を継続することになります。

 

 

空の巣症候群の精神療法

 

精神科医による生活指導です。

 

自殺の危険性がある場合は、自殺防止のために入院の措置がとられるケースもあります。

 

カウンセリングでは、安心して休養し、焦らず治療に専念すること、決して自分で治そうとしないことなどが指導されます。

 

場合によっては患者だけでなく、家族に対してもカウンセリングを行うことがあります。

 

 

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空の巣症候群の認知療法

 

うつ病の患者は自分自身のことに限らず、あらゆる領域について、独特の否定的で悲観的な考え方をする傾向があります。

 

 

例えば何事も白黒をつけようとする、自分を過少評価して逆に他人を過大視する、すべて自分の責任と考える、根拠のない思い込みを信じてしまう、よい出来事も悪いほうに考えてしまうなどです。

 

認知療法は、こうした考え方、つまり認知のゆがみを患者自身に気づかせ、修正していくことで、症状の改善を図るものです。

 

空の巣症候群の家族の役割

 

夫や子ども、友人などの温かい配慮は欠かせませんが、患者と同じように狭い視野で考えこんでしまっては、かえって緊張が高まってしまいます。

 

病気を深刻なこととは考えず、リラックスした環境をつくるようにします。そして何よりも、ゆっくり話を聞いてあげることです。

 

 

必ず治るので、周囲も焦らずに回復を待ちます。

 

励ましたり気晴らしに誘うのは逆効果なので、薬を飲んだかどうかを確認する程度にとどめます。3か月くらいは注意して観察しましょう。

 

空の巣症候群は子どもの独立などをきっかけに中年期の女性に起こるうつ病で、通常のうつ病と同様に、適切に治療すれば必ず治るものです。

 

治療の第一歩は、まず周囲が病気に気づくことです。そして病気の性質を正しく理解し、患者を温かく見守ることが何にもまして大切です。

 

 

また中年期以降は、娘や息子の独立や結婚だけでなく、舅や姑の死、あるいは配偶者の病気や死など、人生のなかでも喪失感を伴う出来事が多くなります。

 

こうした喪失感からくる空虚さや孤独感は時間とともに埋められるものです。生きがいをみつけ、これからの人生に目を向けてどのように生きていくか、真剣に考えましょう。

 

 

 

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