空の巣症候群と家族の関係

空の巣症候群と家族の関係

 

 

空の巣症候群と子どもとの関係

 

子どもはいずれ親から独立し、離れていくものですが、母親にとって子どもが自分を必要としなくなったと認めることは複雑な心理状態です。

 

 

一人の母親が産み育てる子どもの数は昔と比べるとずっと少なくなってきていますが、逆に一人の子どもにより濃密な愛情をかけ、一緒に過ごす時間も長くなっています。

 

手塩にかけた子どもが離れていく寂しさは、どの時代の親にもまして強いものがあります。

 

 

子どもが成長するにつれて、親は子どもとの関係を大きく修正していく必要があります。

 

子どもに過度に期待し、依存してきた母親ほど、親子関係の変化が喪失感や挫折感となって精神的葛藤をもたらすものです。

 

 

子どもが成長するにつれて、少しずつ親離れ・子離れをしていかなければなりません。

 

しかし、子どもに人一倍愛着をもって生きてきた母親ほど、自分の役割の変化についていけず、心の葛藤が激しくなります。

 

 

また、思春期の子どもを抱えた状態で母親が空の巣症候群になると、家庭内の雰囲気が暗くなり、子どもの精神的な成長を妨げてしまうことがあります。

 

親思いの子どもほど母親のことを心配して、カウンセラーの役を務めようとします。

 

 

その結果、母子のつながりが過剰となり、子どもは巣離れができなくなります。いざ、子どもが巣離れしようとすると、心に不安が生じてしまうのです。

 

男子では家庭内暴力、女子では、拒食症・過食症の下地をつくってしまうことがあります。

 


 

空の巣症候群と配偶者との関係

 

子どもとの関係が深まるのと反比例するように、配偶者との関係が希薄になるケースが多くみられます。

 

中年期の夫婦は、当人同士があまり意識しなくとも、知らず知らずのうちに、夫婦間に溝ができていることがあります。

 

 

表面的には良好な関係を保っていても、ともに楽しんだり、悲しんだりする機会が減っていることが多いものです。

 

情緒的なつながりが減ることによって生じる慢性的な欲求不満が、空の巣症候群の引き金になることがあります。

 

 

また、中年期では、舅・姑との問題も起きてきます。少子化によって夫婦の両親の面倒をみる機会が増えてきているからです。

 

夫の対応いかんでは、妻を精神的に追いつめることにもなりかねません。

 


 

 

 

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