性同一性障害とは

性同一性障害とは
(※画像はイメージです。)

 

 

私たちの性は、通常は性器や染色体によって、生まれたときにすでに決定しています。その後、3~4歳で自分の性を意識し、5歳ころには、自分に対する周囲の人の反応や扱い方などから自分の性を認識します。

 

そして、成長するにつれて文化や時代の影響を大きく受けながら、その性に合った行動や役割を担いながら、自らの性を容認していきます。

 

「男らしさ」「女らしさ」の概念や行動は、こうした過程のなかで徐々につくられていくといえます。

 

 

一般には、自分の性を認識して、それに合った行動をすることは当然と思われています。しかし、自分のからだがもつ性に違和感を感じ、それが苦痛になり、反対の性になりたいと願う人々がいます。

 

自分が本当は反対の性であると信じ、現在の性が苦痛で、このことが社会生活を営むうえで重大な障害になるケースを性同一性障害(gender identity disorder, GID)とよびます。

 

アメリカ精神医学会の診断基準(DSM-Ⅳ)によると、性同一性障害とは、「反対の性になりたいという欲求や、自分の性が反対であるという主張が持続的に存在し、さらに、自分の性に対しての不快感や不適切感があるもの」としたうえで、「臨床的に著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域の機能における障害の証拠があるもの」と定義しています。

 

性同一性障害は、大きく三つの状態に分類することができます。

 

まず、一つ目はトランスセクシュアル(Transsexual)とよばれるものです。現在の自分の性に対する苦痛や嫌悪感・違和感を強く感じ、ホルモン療法やときには性転換手術(性別再判定手術)まで望む人です。

 

次にあげられるのが、トランスジェンダー(Transgender)です。トランスセクシュアルの人と同じような感情をもっていますが、性転換手術までは望んでいません。

 

三つ目はトランスベスタイトまたはクロスドレッサー(Transvestite,Cross Dresser)とよばれるもので、いわゆる異性装着のことです。

 

そのなかには、自分の性と反対の服装をすることによって、変身願望や性的快感を得ようとするケースがありますが、性同一性障害の場合の異性装は、自分の性に違和感があり、異性装をすることで反対の性になりたいという感情とのバランスを保っている場合もあります。

 

 

これらの比率は多い順に、トランスベスタイト、トランスジェンダー、トランスセクシュアルとなっています。

 

 

また、クラインフェルター症候群やターナー症候群、副腎性器症候群など生物学的な性の異常や、統合失調症人格障害(パーソナリティ障害)といった精神障害のために自分の性意識を否定している場合、文化的社会的性役割からの逃避や職業的利得のために別の性を求めているケースは、性同一性障害とは認めません。

 

 

 

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