性同一性障害の人の多くは、子どものころから何らかの兆候がみられる

性同一性障害の人の多くは、子どものころから何らかの兆候がみられる

 

 

性同一性障害の人の多くは、子どものころから何らかの兆候がみられるといわれます。

 

本人は、幼児期から自分は反対の性であると確信しています。服装や遊び、言葉づかいまで、他人からみれば出生の性とは異なったほうを好み、将来は反対の性になると主張します。

 

 

例えば、男児では、ままごとやお人形遊びを好み、スカートをはきたがるようになります。一方、女児の場合は立ち小便をしたりします。

 

小学校に入るころには、男児では荒々しいスポーツや遊びを避け、おとなしくナヨナヨとした態度をとる傾向があります。女児では行動が粗暴で、スカートや人形、ぬいぐるみなど女の子らしい持ち物をきらいます。

 

 

男らしくない、女らしくないという理由で仲間はずれにされたり、いじめにあって、不登校に陥る子どももいます。

 

また、このころには自分の身体的な性と同じ性の相手に好意を抱くことがあります。

 

この場合、本人は、自分の性を身体的な性とは逆の性と認識しているので、こうした感情を自分では異性愛としてとらえていることが多いようです。

 

 

思春期になると、幼いころから自分の性に対する違和感が強かった人にとっては、葛藤が激しくなります。男女差を強調した制服を着ることに苦痛や嫌悪を感じます。

 

また、いじめがエスカレートする場合もあるため、不登校、ひいては進学を断念するケースもみられます。

 

 

男子では性器が目立たないようにサポーターで押さえる、女子では胸にさらしを巻いてしめつけるといった行動がみられるようになります。

 

初経や声変わりなど、この時期の二次性徴に伴うからだの変化には、特に大きなダメージと苦痛を受けることが多いといわれます。

 

性同一障害と同性愛の違い

 

簡単にいうと、自分の性認識と恋愛対象の違いです。

 

同性愛の人は、自分の性に対する違和感はありません。自分が男性または女性であるという性認識がありながら、同性に性的魅力を感じます。

 

しかし、性同一性障害の人は自分が生来の性とは違って生まれついたと認識しています。自分の自然な性に従った結果、身体的には同性の人に恋愛感情を抱くことがあります。

 

他人からみれば同性愛と変わりませんが、当事者からみれば、異性を愛しているということになります。

 

 

 

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