容姿劣等感(容姿コンプレックス)と競争関係にまつわる劣等感

容姿劣等感(容姿コンプレックス)と競争関係にまつわる劣等感

容姿劣等感(容姿コンプレックス)と競争関係にまつわる劣等感

 

 

 

容姿劣等感(容姿コンプレックス)と競争関係にまつわる劣等感

 

劣等感(劣等コンプレックス)の対象となるものは、数多く存在します。

 

まず、両親や兄弟姉妹とのかかわりなどの家庭環境や成長過程で生じるもの、学校や会社などの社会生活で現れてくるもの、そして日本に特有の社会通念や民族性、宗教観などの影響から生まれるものなどがあります。

 

 

また、劣等感の原因となるものには、一種の流行のような現象もみられます。

 

大学1年生を対象にしたある調査では、何らかの劣等感があると回答した人は84.2%もいました。

 

 

劣等感の内容は、成績や体格、容姿、性格といったものが多く、特に女子では、容姿をあげた人が多い点に特徴があります。

 

また、劣等感を感じる相手としては、75.8%が友人と回答しています。

 

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体格や容姿にまつわる劣等感(容姿コンプレックス)

 

最も原初的な劣等意識は、肉体的な特性や機能に由来するもので、器官劣等性といわれるものとも関係しています。

 

遺伝や栄養状態などに大きく左右される乳幼児期の肉体的なハンディキャップは、成長するに従って平均化され軽減されるのが普通ですが、成人後も尾を引くケースも多いものです。

 

からだが小さい、あるいは大きすぎるといった肉体的な特徴がいじめの対象とされたり、身体の障害が心の傷となってしまうことはよくあります。

 

 

また、若い人に多いのが、容姿についての劣等感です。たいていの人は、自分の容姿や体形で気にいらない部分を一つや二つは指摘することができます。

 

髪の毛の色、額が狭い・広い、まゆ毛が濃い・薄い、目つきが悪い、鼻が低い、あごが張っているなど、顔だけをとってみても、さまざまな劣等コンプレックスの対象があります。

 

 

最近の女性における「顔が大きすぎる」という醜形コンプレックスは、人気タレントの「小顔ブーム」と無縁ではありません。

 

変化する社会通念が投影されて、さまざまな表情をもった劣等感が誕生していきます。

 

 

また、女性だけでなく、男性も容姿を気にするようになり、さまざまな男性化粧品が商品化されています。

 

男性の容姿の劣等感といえば背が低いことや髪の毛が薄いことが代表的なものでしたが、最近では毛深さで悩む若い男性も見受けられます。

 

「毛深いから人に嫌われる」と悩むものですが、かつては胸毛や濃いまゆ毛が男性的であるといわれた時代があったことを考えると、若い男性の脱毛美容の流行は明らかに時代が生んだ劣等感といえるでしょう。

 

 

自分の容姿に何らかの劣等感(容姿コンプレックス)をもつ女性は多いものです。

 

美容整形やエステティックといったビジネスは、こうした女性心理と無縁ではありません。

 

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競争関係にまつわる劣等感

 

スポーツやゲームなどの競技、学校や会社などの社会的な場での競争を伴う対人関係は、おうおうにして劣等感を生むことがあります。

 

成績や表彰、金銭的な落差、学歴の差、昇進や昇給の違いなど、劣等感を生む要因には事欠きません。

 

 

また、劣等感を感じる相手は、友人などの身近な相手が多いものです。

 

特にライバルと目される人に対しては、「負けたくない」「相手に勝つとうれしい(負けるとくやしい)」という意識が出ます。

 

勝ち負けによって優劣が生じると、相手が身近な人間だけに劣等感も大きくなりがちです。

 

 

競争社会では、権力コンプレックスが問題になります。精神分析では、権力を象徴するものは父親とされています。

 

父親という権力とぶつかり、それを乗り越えることで、人は成長していくものですが、最近の日本では絶対的な権力をもつ父親は少なくなり、権力を象徴するのは、どちらかというと母親かもしれません。

 

 

しかし、父親の権力が小さくなったからといって権力コンプレックスがなくなるわけではなく、父親への蔑視感情からも発生してきます。

 

父親の態度や社会的地位に対して抱く「あんなつまらない父親だけにはなりたくない」という蔑視感情は、実は自分の権力志向の裏返しであることが多いものです。

 

偉大な父親に対する劣等感から権威や権力を否定しようとすることも、だめな父親を軽蔑して権力にこだわることも、権力コンプレックスという点では同じものと考えられます。

 

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また、学歴にこだわるのも、権力にまつわる代表的な劣等コンプレックスです。

 

希望する有名大学への入学試験に失敗したことや、大学にいけなかったことが劣等感となって心のわだかまりや、傷となることがあります。

 

ましてや社会に出たときに、それでなくてもコンプレックスをもっている学歴で差別的な扱いを受けたときなどは、ますます劣等感がふくらんできます。

 

 

しかし、高学歴の人でも、実力以上のことに挑戦して失敗したり、学歴の割には出世しないという状況になると、かえって劣等感を生み出す原因となります。

 

周囲の学歴に対する目があるだけに、面目を失ってアルコール依存やうつ病などに陥る危険があります。

 

 

また、学歴のないことに奮い立って頑張る人のなかにも、学歴の低さに負けることなく努力してよい結果を得る人がいます。

 

その半面、組織内での出世や結婚などの場面で学歴によるハンデを味わい、「こんなに頑張っているのに」と過剰反応することによって、結果的には劣等感にこだわり続ける人がいます。

 

こうした人も、本来の実力を発揮することなく、自尊心を保てずに精神のバランスを失うことがあります。

 

 

 

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