無気力症候群の症状、経過や重症度、現れ方

無気力症候群の症状、経過や重症度、現れ方

 

 

無気力症候群(アパシー・シンドローム)は、症状の経過や重症度、現れ方など、着目する点によっていくつかに分類して考えることができます。

 

経過による分類

 

①一過性アパシー

一過性に現れて、数か月から1年ほどで回復するアパシーです。増加の傾向があり、中高生にも広がっています。

 

②慢性アパシー

1年以上続く慢性のアパシー状態です。

 

程度による分類(重症度による分類)

 

①軽度アパシー

学校や職場には行かなくなったものの、外出も含めて本業以外のことはするケースです。

 

②中等度アパシー

外出が少なくなり、自室に引きこもる傾向が強くなった 状態です。

 

③重度アパシー

何に対しても無感動、無関心となり、自室にひきこもってほとんど外に出なくなるケースです。誰とも話をしなくなり、いわば家庭内隠遁(いんとん)の様相を呈します。

 

特徴による分類

 

①登校拒否遷延型(挫折型)アパシー

登校拒否が長引いてアパシーに陥るケースです。

 

②虚脱型(荷おろし型)アパシー

スチューデント・アパシーによくみられるもので、過酷な受験競争から解放された後に現れるアパシーです。

 

③消耗型(燃え尽き型)アパシー

勉強や仕事で無理を続けてきた結果、疲れきって現れるアパシーです。

 

④社会生活拒否型(モラトリアム型)アパシー

社会に出る自信がなく、なかなか仕事に就こうとしないケースです。

 

⑤怠け型アパシー

もとから勉強や働くことがきらいな人が、だらだらと無気力に過ごしているケースです。

 

⑥その他

薬物依存に伴って現れるアパシーや、心身症などの遷延化によるアパシーなどがあげられます。

 


 

アパシー(無気力)と退行の症状

 

アパシー(無気力)に陥ると、退行が現れるケースがみられます。退行の程度には個人差があり、特に情緒面での現れ方が目立つようです。程度によって4段階に分類されます。

 

退行度Ⅰ/小児段階への退行

情緒面で、小学生程度になった状態です。例えば、母親にべたべたと甘えたり、少女や少年アイドルにあこがれを抱くといった現象がみられます。

 

退行度Ⅱ/幼児段階への退行

情緒面で、幼児化した状態です。小さな子どものように母親にまとわりつき、一方で父親をうとましく思うのが特徴的です。

 

退行度Ⅲ/乳児段階への退行

情緒面で、乳児になった状態です。ほとんど動かず自閉的になり、とにかく母親を独占したがります。母親が外出するとパニックを引き起こしかねません。駄々をこねたり、幼児語をしゃべるといった点が特徴的です。

 

退行度Ⅳ/胎児段階への退行

完全な引きこもり状態で、人との触れ合いは一切ありません。自室にこもったきりで昼夜の別もなくなり、起きていても何をするわけでなく、ぼんやりしています。

 


 

 

 

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