離婚や近親者との死別、退職などの対象喪失による心の変化

離婚や近親者との死別、退職などの対象喪失による心の変化

 

 

入学、卒業、就職、結婚や出産、離婚、退職など、非常に大きなライフイベントに遭遇するたび、心の状態はさまざまに変化します。

 

ライフイベントのなかで、特に重大な精神的ストレスとなるのが、離婚や近親者との死別、退職などの「対象喪失」です。

 

 

対象喪失は、愛情や依存の対象を失う体験のことで、特に配偶者や恋人の死は、最も大きなアルコール依存症を生みだすものとして位置づけられています。

 

対象喪失に伴う心の変化の過程は、四つの段階をたどるとされています。

 

 

第1段階は情緒的危機とよばれ、恋人や配偶者を失った直後にショックを受けて、どうしてよいかわからない不安や心細さ、挫折感などを抱きます。

 

 

第2段階では、現実を認めることができずに、失った人を思い出したり、もう一度とり戻せるのではないかと考えたりします。

 

ここではまだ、失った対象に対する愛着や執着の心理が働いています。

 

 

第3段階で、はじめて相手が永久に戻ってこないという現実を容認できるようになります。

 

一方で、第1段階で起きた不安や挫折感よりも、もっと深く激しい絶望や失意を招くことになります。

 

 

抑うつや無気力引きこもりなどに陥ったり、身体的にも免疫力などが低下して、さまざまな病気を誘発することもある危機的な段階です。

 

 

ここを乗り越えて第4段階に入ると、執着していた対象から心を解き放ち、立ち直ろうと努力し、新しい方向を見いだすようになります。

 

しかし実際には、すべてがこのような経過をたどるわけではありません。

 

各段階が同時に現れることもあれば、何度も同じ段階を繰り返したり、あるときは逆戻りしたり、一定の段階から先に進まないなど、人によって千差万別です。

 

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人の死に出会うとき

 

死のとらえ方は、人によってさまざまです。

 

死が訪れる年齢はもちろん、亡くなるまでの状況も、理由も、それぞれにまったく異なります。

 

当然、みとる人や残される人の気持ちにも大きな違いが出てきます。

 

 

とても元気だった人が突然倒れ、病院に運び込まれたときにはすでに息を引きとっていたようなケースでは、いきなり死という現実を突きつけられ、パニックに陥ることもあります。

 

 

一方、進行性の病気であらかじめ医師に余命を告げられ、苦しみながらも心の準備をし、やがて訪れる死別のときを穏やかに迎えられることもおります。

 

 

医学の進歩によって、平均寿命は著しく延びました。

 

病院で死を迎えることが多くなり、身近な人の死に直接立ち会う機会が少なくなっています。

 

 

そのためか、死というものの現実感が薄れている傾向があり、生命の尊厳までが軽く扱われるようになってきています。

 

死は、人間の生涯の集大成ともいえるもので、ライフサイクルの最も重要な位置にあります。

 

死について考えたり、語ったりすることを否定せず、人間にとって、死は必ず訪れるものであると認識することが重要です。

 

 

 

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