家族の発達と青年期の親離れ

家族の発達と青年期の親離れ

 

 

家族の発達

 

第1段階

「新婚期」(結婚をしてから第1子の誕生まで)
双方の家族からの独立、家族内のルールの確立など

第2段階

「出産・育児期」
3者の関係への適応、養育機能の充実など

第3段階

「子どもが学童の時期」
子どもの社会化の支援、親子関係の変化への適応など

第4段階

「子どもが10代の時期」
自立・責任・制御の変化、子どもの自立への支援など

第5段階

「子どもが巣立つ時期」
巣立った後の変化への適応など

第6段階

「加齢と配偶者の死の時期」
自分史・家族史の統合、親子関係の再規定など

個人に、それぞれの年代における発達課題があるように、家族というシステムにもライフサイクルと各段階における課題があります。

 

特に児童期には、家族のあり方が大きな影響を及ぼします。

 

心の問題を考える際、家族の発達という視点も重要です。

 

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青年期の親離れ

 

分化期
(10~12歳)

自我が形成され始め、母親から距離をとり始め、同性の友人と交流する。

再接近期
(12~15歳)

二次性徴に伴い、母親との関係に心理的な退行がみられる。母親に対し、依存と独立のアンビバレントな感情を示す。

練習期
(15~18歳)

物理的にも心理的にも、親から離れ、その孤独感を補う意味で、交友関係が活発化する。同性の親への反抗や批判が高まる。

個体化期
(18~22歳)

自己評価が安定し、物理的・心理的に親と一定の距離をおいた関係が形成される。

親を全体対象としてとらえる時期
(22歳以上)

調和のとれたパーソナリティーが形成され、よい面も悪い面も含めて親を客観的にとらえられるようになる。

 

青年期は、乳児期に次く第2の「分離一個体化期」とされています。

 

乳児期の子どもが、母親とは違う存在であると認識しながら、まだ親に対して一貫した愛着をもっているのに対し、青年期では親から心理的に分離し、独立した個体となります。

 

 

 

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