心を病むということ

心を病むということ

 

 

心はからだと違って、健康かどうかを検査の数値や画像検査で推察することはできません。

 

健康な心とはどのような状態か、病んだ心とは何かという問いに対して、はっきりとした答えを出すのは非常に難しいことです。

 

 

私たちの心の状態は、常に一定に保たれているわけではありません。

 

1日のなかでも、楽しいと感じるときがあれば、不快なときもあります。

 

 

健康な心というのは、不安や悲しみ、怒りや欲求不満といった感情をもたないのではなく、そうした感情を素直に受け止め、悩んだり葛藤することができるという状態を指します。

 

 

悩んだり、葛藤することは、すなわち心がバランスを保とうとして活発に働いている証拠です。

 

心を病むということは、そうした心の調整機能が変調をきたした状態といえます。

 

 

 

スポンサーリンク


 

合わせて読みたい記事

心の病気とライフサイクル
人間の一生の節目節目に訪れる出来事によって、心がどのような成長や変化を遂げ、また心にどのような問題や病理が生じるのかをとらえようとするのが、ライフサイクルの考え方です。
ライフサイクルの各段階に発症しやすい心の病気
ライフサイクルの各段階での心の成長と発症しやすい心の病には、次のようなものがあります。
「人生の節目」とライフサイクル論の意義
人の一生を、いくつかの段階に区切ってとらえるライフサイクルの考え方は、古今東西にみられます。例えば、古代ギリシャの詩人ソロンは、70年の人生を7年周期で10期に分けて、身体の成長やそれに伴う現象をとらえています。
離婚や近親者との死別、退職などの対象喪失による心の変化
特に重大な精神的ストレスとなるのが、離婚や近親者との死別、退職などの「対象喪失」です。対象喪失は、愛情や依存の対象を失う体験のことで、特に配偶者や恋人の死は、最も大きなアルコール依存症を生みだすものとして位置づけられています。
家族の発達と青年期の親離れ
個人に、それぞれの年代における発達課題があるように、家族というシステムにもライフサイクルと各段階における課題があります。青年期では親から心理的に分離し、独立した個体となります。
心身の健康に影響する脳内物質の分泌とライフサイクル
ライフサイクルのそれぞれの段階に起きるライフイベントは、脳内物質の分泌に密接にかかわっており、心身の状態や病気の発症に大きな影響を及ぼします。脳内物質というのは、脳内で分泌されるノルアドレナリン、セロトニン、β-エンドルフィンといった化学物質のことです。

このページの先頭へ戻る