恋愛妄想の症状【自我障害や妄想による逸脱行動があげられます】

恋愛妄想の症状【自我障害や妄想による逸脱行動があげられます】

 

 

恋愛妄想は、自分の身近にいる異性に好意を抱いたり、一目惚れしたことがきっかけとなって、二人の恋愛について空想にふけります。

 

そのうち、現実には恋愛関係が進展していなかったりまったくないにもかかわらず、現実と空想の境があやふやになり、二人の恋愛や結婚を確信するようになります。

 

 

やがて、周囲の出来事がすべて相手からのメッセージだと思い込む妄想にとりつかれたり、「結婚しよう」などと聞こえるはずのない声が聞こえる幻聴を体験します。

 

こうした症状が周囲に気づかれるようになるまでには、通常、数か月から数年かかります。

 


 

自我障害

 

恋愛妄想患者の抱く妄想は、異性をめぐるものだけでなく、職場など周囲の環境にまで拡大されます。

 

「自分のことを知って、みんなが噂している」「自分の考えがいつの間にか筒抜けになっている」「誰かに見張られている」といった訴えを伴うことが多いものです。

 

こうした症状を自我障害といいます。

 

 

本来自分のなかにあるべき考えがもれ出してしまったり、精神活動や行動において自分が自分で行っているという意識が希薄になったり、誰かにさせられているという意識が強くなるなど、さまざまな症状が出てきます。

 

自我障害に陥ると、自分と他者の考えの区別がつかなくなってしまうのです。

 

多重人格(解離性同一性障害)なども同じ範疇に入ります。

 

自我障害は、統合失調症のほか、症状精神病、神経症などの症状としても現れます。

 


 

妄想による逸脱行動

 

妄想にとりつかれると不眠がちで、思考の混乱や焦燥が目立ち、仕事はもちろん、日常の生活にも混乱や支障をきたすようになることが多いようです。

 

人によっては、ストーカー行為で相手を待ち伏せしたり、相手の家に毎日のように押しかけるなどして、接近を試みるようになります。

 

 

相手がきちんと恋愛感情を否定し、交際を拒絶しても、「口ではそう言っても、本当は私のことを好きなのだ」と思い込み、事実を客観的にとらえるといった発想はまったくみられなくなります。

 

相手に拒否され続けると、最終的には恋愛妄想でなく被害妄想へと移行し、自殺をほのめかして騒ぎを起こすなど、対応が非常に厄介です。

 

 


 

恋愛妄想と重なるストーカー

 

相手の迷惑も顧みずに特定の人に執拗につきまとい、ときには犯罪にまで及ぶ病的な人間のことをストーカーといいます。

 

アメリカで社会問題化し、日本でも、1997年に男性版と女性版のテレビドラマがほぼ同時に放送され、同年、精神医学用語の一つにもなりました。

 

ストーカーの病理は、心の底に幼児性をもったまま成長し、大人になっても幼児的な依存欲求をコントロールできない精神状態と説明されています。

 

恋愛妄想とは重なる面もあれば、根本的に異なる面もありますが、行動がエスカレートしないよう、おかしな兆候を感じたときは、家族や専門家に相談し、治療を受けるようにしましょう。

 

 

ストーカーになりやすい人には、その行動に共通した傾向があるので、チェックしてみましょう。日本のストーカー研究者は、次の10か条をあげています。

 

  • 初対面の人にも「自分史」を話したがる
  • 筆まめ(よくメールや手紙を書く)
  • 電話魔
  • 人によくカマをかける
  • 親しくもないのに、突然、高価な貴金属を押しつける
  • 対人評価がコロコロ変わる
  • 敵・味方を区別したがる
  • 怒りだすと止まらない
  • 人並み以上に情報に敏感
  • 案外、仕事ができる

 


 

 

 

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