恋愛妄想の治療

恋愛妄想の治療

 

 

恋愛妄想の場合、患者本人が自分の異常性に気づいて医師にかかることもまれにありますが、通常は言動がおかしいと感じた家族や職場の上司などに勧められて、精神科の診察を受けるケースがほとんどです。

 

統合失調症性の恋愛妄想の場合は、精神科医師によるカウンセリングもなかなか容易ではありません。

 

 

パラノイア性の恋愛妄想の場合は、妄想や病的な行動にもかかわらず、比較的穏やかに応答ができる場合もあり、医師は病状などの詳しい聞き取りとカウンセリングを行います。

 

相手が職場の上司などの場合は、入院といった手段をとることで相手と物理的に会えない状況をつくることが肝心です。

 

恋愛妄想の薬物治療

 

薬物治療では、向精神薬が使われます。

 

向精神薬を数か月単位で服用することによって、妄想や幻聴はかなり治まってきますが、症状が完全になくなるにはかなりの時間がかかるようです。

 

 

しかし、日常生活には支障がなく、仕事も続けられますので、あまり心配する必要はないでしょう。

 

向精神薬を女性が服用する場合には、月経不順や肥満といった副作用が生じやすいため、勝手に薬をやめてしまうことがあります。

 

 

精神科で使用する薬は、一般的に一定期間服用しないと十分な効果が期待できません。

 

医師は症状に応じて適量を投与するわけですから、医師の指示を守ることが大切です。

 

スポンサーリンク


 

恋愛妄想患者の医師への依存

 

治療を受けるなかで、恋愛妄想の患者は医師に依存する傾向が強く、患者が女性の場合は男性の医師に恋愛に似た感情を抱くこともあります。

 

医師は患者の置かれている状況を説明して、申し出をきっぱりと断りますが、そのことによって症状が悪化したり落ち込んだりすることは少なく、治療には支障はありません。

 

 

恋愛妄想の患者は、入院や通院で病状が落ち着くと、社会復帰して通常の生活に戻ることができます。

 

気持ちが落ち着かず精神状態が悪くなると、自分で精神科を訪れ、診察や投薬を希望する患者もいます。

 

妄想や幻聴が完全になくなるまでには時間がかかるかもしれませんが、主治医のアドバイスや家族の励ましを支えにして、根気強く病気とつきあっていく必要があるでしょう。

 

 

日ごろから自立心をもち、失恋をおそれずに異性と交際する勇気をもつよう心がけることが大切です。妄想や幻聴などの兆候に気づいたら、早目に医師に相談することです。

 

多くの場合、カウンセリングや投薬によって恋愛妄想の症状は落ち着き、仕事や日常生活には支障がなくなります。

 

あせらずに時間をかけて、じっくりと治療を続けることです。

 

 

 

スポンサーリンク


 

合わせて読みたい記事

恋愛妄想とは?相手から愛されていると思い込む
妄想の対象となるのは、一言でいえば「あこがれの的」になりうる人です。恋愛妄想というのは「被愛」、つまり他の人(人々)から愛されていると一方的に思い込むもので、統合失調症の一症状として、あるいは反応性の妄想として現れます。
想像上の愛(エロトマニー)と身分の高い相手を選ぶクレランボー症候群
恋愛には、思い込みも、見栄やうぬぼれも必要でしょう。ある面で正気の沙汰でいられなくなったり、互いを傷つけあったりする面もあります。ときに常軌を逸した行動に出るのもまた自然なことといえるかもしれませんが、一般に病的な症状を持つものとしては次のようなものがあります。
恋愛妄想の症状【自我障害や妄想による逸脱行動があげられます】
恋愛妄想の症状では、自我障害や妄想による逸脱行動があげられます。現実には恋愛関係が進展していなかったりまったくないにもかかわらず、現実と空想の境があやふやになったりします。
恋愛妄想に陥りやすい人の特徴とタイプ
恋愛妄想に陥りやすい人の特徴をあげると、引っ込み思案で、学業成績も比較的よく、周囲からはまじめなよい子とみられている人が多いようです。また、思春期に本を読んでは物語の主人公にあこがれ、一人で空想するような空想癖をもっていたり、物思いにふける傾向も強いようです。
恋愛妄想の予防
恋愛妄想を引き起こす要因として、内向的な性格や空想癖、父親が厳格な家庭環境などがあげられますが、人間としての未熟さや自立心の不足も一因と指摘されています。

このページの先頭へ戻る