現れる症状による人格障害(パーソナリティ障害)の分類

現れる症状による人格障害(パーソナリティ障害)の分類

現れる症状による人格障害(パーソナリティ障害)の分類

現れる症状による分類

 

 

人格障害(パーソナリティ障害)のパターンは、実にさまざまです。DSM-Ⅳでは、現れる症状の特徴によって、A群、B群、C群の三つの症状群と、10の類型に分類しています。

 

A群人格障害

 

A群人格障害は、奇異な行動と引きこもりを特徴とするグループで、ここには妄想性人格障害、統合失調症質人格障害、統合失調症型人格障害が分類されます。

 

 

妄想性人格障害は、猜疑心(さいぎしん)が強く嫉妬深いタイプで、十分な根拠がないのに、他人が自分を利用しようとしていると思い込んだり、侮辱されたり傷つけられたことをいつまでも恨み続けます。

 

 

統合失調症質人格障害は、人や社会とつながりをもたず、いつも孤立しているタイプで、異性にも興味をもちません。

 

 

また、統合失調症型人格障害は、宗教的な知覚体験や身体体験があると信じていたり、社会に対して妄想的な不安を抱いているのが特徴で、統合失調症に移行するケースもみられます。

 


 

 

B群人格障害

 

B群人格障害は、演技的、感情的、攻撃的で、社会的な問題行動を特徴とするグループです。

 

ここには反社会性人格障害、境界性人格障害、演技性人格障害、自己愛性人格障害が分類されます。

 

 

反社会性人格障害は、家族間の信頼関係が希薄な家庭で育った人に多いタイプで、暴力や犯罪などの反社会的行動を繰り返します。

 

演技性人格障害は、自己中心的で、常に周囲の注目を集めていないと満足できないタイプです。

 

 

反社会性人格障害と演技性人格障害の間には、遺伝的な関連を示す報告もあり、男性の場合は反社会性人格障害、女性は演技性人格障害として現れやすい傾向がみられます。

 

 

境界性人格障害は、感情の起伏がとても激しいタイプで、日本で近年特に増加している人格障害です。暴力的になったり、自殺を企てることも多く、治療がなかなか困難なタイプといえます。

 

 

自己愛性人格障害も、日本で比較的多くみられるタイプの人格障害(パーソナリティ障害)です。

 

自分の才能や業績が十分でないのに、優れていると認められることを期待し、過度な称賛を求めます。

 

自己愛性人格障害には、少子化による母子密着、過保護な教育環境などが影響しているのではないかと考えられます。

 


 

 

C群人格障害

 

C群人格障害は、不安と恐怖感が強く、それに伴うさまざまな行動を特徴とするグループです。

 

ここには回避性人格障害、依存性人格障害、強迫性人格障害が分類されます。

 

 

回避性人格障害は、自尊心を傷つけられることをおそれて、自分には長所もないし、他人より劣っていると思い込むタイプです。

 

 

また、依存性人格障害は、自分に自信がなく、他人の意見に反対したり、物事を自分で決定することができません。

 

周囲の愛情や支持を得るためならば不快なことも進んで実行するほど、他人に従属的です。

 

 

強迫性人格障害は、何か一つでも足りないと計画を完成できない完璧主義で、他人が自分のやり方に従わない限り、仕事を任せることができません。

 

頑固で融通がきかないため、失敗すると落ち込み、うつ状態に陥ることもあります。

 

 

このほか、特定の人格障害の特徴を二つ以上もちながら、どの人格障害(パーソナリティ障害)の基準も完全に満たしていないために、A~C群に分類できない場合があります。

 

しかし、実際には著しい苦痛があり、社会生活に支障をきたしているケースを、特定不能の人格障害としています。

 

 


 

 

 

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