なぜ人格障害(パーソナリティ障害)が起こるのか

なぜ人格障害(パーソナリティ障害)が起こるのか

 

 

人格障害(パーソナリティ障害)の発症には、性格の形成過程が大きくかかわっています。

 

 

人の性格は、もって生まれた遺伝的、身体的条件による気質を基盤に、幼少期には親や家族、その後の学校生活では友人や教師、社会では職業を通して出会うさまざまな人とのかかわりのなかで形成されていきます。

 

遺伝的、身体的条件による気質が、人格障害の素因になっていることは無視できませんが、むしろ幼児期からの発達過程における親子関係や家庭環境などが、人格障害の直接的な発症要因として重要視されています。

 

 

例えば、乳幼児期に母親が愛情をもって接しなかった子どもは、対人関係の基本となる信頼感を確立できないまま成長することになります。

 

絶対的な支えになってくれる人の存在を確信できない不安から、過剰な依存傾向や攻撃性が現れるといったケースです。

 

 

また、児童虐待に代表されるような心的外傷が、人格に大きな影響を及ぼすことも指摘されています。

 

 

近年、日本でも人格障害(パーソナリティ障害)が増加傾向にあるといわれています。

 

この背景には、人格障害(パーソナリティ障害)の研究が進んで、これまでほかの精神疾患と診断されていたものや、逆に病気ではないとされていたケースに対して、人格障害(パーソナリティ障害)という診断がなされるようになったことがあります。

 

 

このほか、戦後の高度経済成長に伴う社会環境や価値観の変化、従来の家族形態の崩壊、受験競争などが、人格の形成にマイナスの影響を及ぼしていることも大きな要因と考えられます。

 

 

 

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