ピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)

目次

  • ピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)とは
  • ピーターパン症候群の特徴とその光と影
  • ピーターパン症候群とモラトリアム
  • ピーターパン人間と崩壊した従来の家庭像
  • ピーターパン症候群とよく似た症候群
  • 社会的適応を高めるには

 

ピーターパン人間は、一見したところ楽しいことが大好きな好青年です。しかし、恋人となる女性は、彼の現実離れした子どもっぽさや、母親の役割を期待されることに耐え切れず、去って行くケースが多いといわれています。

 

大人になりたくない、子どものままでいたいという青年たちがいます。ピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)と名づけられたこのような現象は、世界中でみられます。

 

 

ピーターパン症候群:関連カテゴリー

思春期症候群 アダルトチルドレン 子どものメンタルヘルス

ピーターパン症候群(ピーターパンシンドローム)大人になりたくない、子どものままでいたいという現象記事一覧

ピーターパン症候群とは

ピーターパンと聞いて通常思い浮かべるのは、ディズニーのアニメーション映画のおとぎ話でしょう。妖精の魔法の粉のひとふりで自在に空を飛びまわり、海賊フック船長と戦うネバーランドの冒険物語です。ジャーナリストでもあったJ・M・バリーの戯曲「ピーターパンとウェンディ」は、世界中の子どもたちに親しまれていますが、本来は20世紀初頭のイギリスの中産階級が抱える社会問題を主題にしたものといわれています。1983...

ピーターパン症候群の特徴とその光と影

ピーターパン症候群の特徴とその光と影アメリカの心理学者ダン・カイリーは、その著書『ピーターパン症候群』のなかで、ピーターパン症候群の基本症状として、まず12~18歳までの少年期に、無責任、不安、孤独、性役割の葛藤が現れ、18~22歳までにナルシズムと男尊女卑志向が生まれるとしています。そして現代のピーターパンを、次のように描写しました。ピーターパン症候群の社会的特徴父親は仕事中毒のホワイト・カラー...

ピーターパン症候群とモラトリアム

日本では1977年に小此木啓吾氏が、その著書『モラトリアム人間の時代』のなかで、ピーターパン症候群と同じように、なかなか大人になれない若者たちを、「モラトリアム(大人になることへの猶予期間)の状態にいる若者」とよびました。モラトリアムとは、もともと支払い猶予期間を意味する経済用語ですが、アメリカの精神分析学者エリクソンが、アイデンティティーの確立が遅れたために社会的自立に向かわずに猶予期間にとどま...

ピーターパン人間と崩壊した従来の家庭像

アメリカの心理学者ダン・カイリーは、思春期のアメリカの少年たちがピーターパン人間化する特徴として、潜在離婚型の父母の不和をあげ、ピーターパン人間の最大の原因は、男性の母親に対する過度の愛着(マザー・フィクセイション)にあるとしています。父親は、平日は仕事以外にも外で酒を飲んだり、休日はゴルフに出かけ、無視された母親は冷たく心を閉ざし、互いの溝は深まります。生活はともにしているものの、夫も妻も孤独で...

ピーターパン症候群とよく似た症候群

青年期における職場の症候群として、日本では途中下車症候群と青い鳥症候群が知られています。途中下車症候群は、はっきりとした進路選択をしないままに入社し、入社後にいろいろと迷って1~2年でその会社を辞め、また別の会社に入り直そうとする人たちをいいます。たとえ一流といわれる企業に入社しても、自分が望むものがわかっていないため、現実とのギャップの大きさに直面すると失望してしまい、別の会社に移っていきます。...

社会的適応を高めるには

ピーターパン人間は、問題があると何とかそれを回避し、嫌なことはしなくてすむように立ちまわってきたため、現実の壁に突きあたったときにうまく対応できず、問題を起こしがちです。しかし、ピーターパン症候群は、精神疾患ではありませんので、薬物などでは治療できません。彼らが自らの気持ちを語り、人の話に耳を傾けるように、精神科医や臨床心理士などの指導を受けることもときには必要です。アメリカの心理学者ダン・カイリ...

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