マタニティブルーの症状

マタニティブルーの症状

 


 

 

新しい状況をめぐる複雑な症状と感情

 

産前のマタニティブルーにみられる主な症状・感情には、以下のようなものがあります。

  • 不安感や無力感
  • イライラ感
  • わけもなく涙があふれてくる
  • 赤ちゃんをうまく扱えないというおそれを抱く

 

これらが複雑に入り乱れていることが多く、母親となった女性は不安の原因がよくわからないため、よけいに焦ったり、不安を募らせたりします。

 

何事も手につかなくなってぼんやりとたたずんでいたり、突然騒ぎたてたり、暴れ出したりすることもあります。

 

 

また産後は、こういう母親の特徴として、神経質で几帳面な性格が多いということが指摘されています。

 

夜泣きをする子どもを見ると「自分の愛情が足りないのかもしれない」と思い込んでしまい、「自分は悪い母親である」と罪悪感にとらわれる場合もあります。

 

 

体型を含めた身体の調子が妊娠前と同じ状態にもどらないために焦ったり、イライラしたりするケースも多いものです。

 

病気にも外敵にも、もろい赤ちゃんに常に気を配り続けなければならないため、自由を奪われた気分にかられ、わが子に多少の憎悪感を抱くこともあります。

 

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マタニティブルーがうつ病に移行するケースも

 

母親はマタニティブルーによって、出産後の一定期間、抑うつ状態になりますが、この段階ではまだ「うつ病」という病気ではありません。

 

ただし、産後に身体の回復が遅れたり、夫や家庭、周囲が産後の女性のつらさを理解してくれないと、うつ状態はますます進行して本格的なうつ病へと移行します。

 

これを「産後うつ病」ということもあります。マタニティブルーと診断された母親の5%が発症するという報告もあるので、1年以上たっても抑うつ状態が消えない場合は注意が必要です。

 

 

産後に起こる精神障害は、うつ病のほかに次のようなものがあります。

急性・亜急性錯乱状態

 

産裾精神病ともいい、不眠や不安感から始まり、幻覚妄想状態、せん妄状態に陥ります。

 

出産後、1か月以内に発症することが多く、比較的短期間で治癒するのが特徴です。

産後の神経症

 

病気を必要以上に気にする「心気症」、突然失神したり歩けなくなったりする「転換ヒステリー」、一日中ひとつの考えばかり気にして、身動きがとれなくなる「強迫性障害」などが産後にみられることがあります。

内因性精神病の悪化

 

過去に発症していったん軽快していた統合失調症や躁うつ病、非定型精神病といった病気が、産後の回復期に再び悪化することがあります。

特殊例

 

精神疾患とは異なりますが、分娩時の大出血で起きるシーハン症候群、妊娠中毒症の子癇(しかん)などで、ある種の神経症状のみられることもあります。

 

単なるマタニティブルーとは違いますから、早めに専門の医療機関を受診しましょう。

 

 

 

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マタニティブルーとは?
出産後、2~3日過ぎると、突然、それまで抱いていた前向きな考え方が一転して、不安やイライラ、おそれといった抑うつ的な感情をもち始めることがあります。アメリカのピット医師はこの抑うつ的状態を「マタニティブルー」と名づけています。
マタニティブルーの子どもへの影響
赤ちゃんに十分な愛情を注げないと、赤ちゃんは母親の心情を察知します。このため、夜泣きや吐乳が激しくなったりします。
マタニティブルーの原因
マタニティブルーの原因は、ホルモンの激変とストレスが主な要因です。女性にとって、産後の回復期は精神障害が起こりやすい時期のひとつです。
マタニティブルーの治療
軽い抑うつ状態であれば、原則として薬を服用する必要はありません。重症の場合は早期治療をすることが、母親にも赤ちゃんにもよい結果をもたらします。

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