心身症になりやすい三つの性格(パーソナリティー)

心身症になりやすい性格(パーソナリティー)

 

 

心身症という病気が知られるようになった1960~70年代当時は、かかりやすい性格として、成人男子では、几帳面、仕事熱心、我慢強い、精力的、責任感が強い、努力家などの特徴があげられていました。

 

 

さらに、最近では心身症に陥りやすい性格として、強迫型、自己愛型、境界型の三つの性格傾向が注目されています。

 

この三つの性格傾向は、病的なパーソナリティーとしてとりあげられることが多いものですが、現在ではこれらのパーソナリティーは、特に疾患のない一般の人にも広くみられることがわかってきました。

 

 

強迫型の性格傾向

 

几帳面で完全主義的、物事の黒白をはっきりつけようとする傾向があります。

 

義務感や責任感が強く、競争心をもって目標の達成に努力する性格です。

 

 

遊び心やゆとりに乏しく、感情をあまり表に出すことがありません。

 

自分の感情をコントロールしようと努力し、自分の感情がコントロール不能になることを極端におそれています。

 

 

例えば字を書く際に、手や指をコントロールしようと気にするあまり自然に動かすことができなくなり、字が書けなくなってしまう書痙(しょけい)は、その代表的なものです。

 

進行すると、手指だけでなく感情や行動をコントロールしようとして、かえって不安感から過度な緊張をきたして身体的な障害に発展してしまいます。

 

 

自己愛型の性格傾向

 

関心を外部の対象に向けるより、もっぱら自分に向けるタイプです。

 

自分が他人からみて望ましい存在であるかどうかなどには無頓着で、自分は特別な待遇や権利が得られて当然と考え、他者と心を開いて交流するのを避けます。

 

 

傷つくことを極端におそれ、通常は当たり前のこととされる失望や悲哀などの体験を避けようとします。

 

このため、人間と違って裏切ることのない、ぬいぐるみやコンピューターなどにより親しみを感じるといった面が強く、結果的に自分は万能であるという幻想を抱くようなこともめずらしくありません。

 

 

境界型の性格傾向

 

境界型という概念の解釈は研究者によって一致しているわけではありませんが、神経症的性格と精神病的性格の中間(ボーダーライン)にあるという意味で境界型、境界例などとよばれています。

 

 

境界型では、自分の言動を認めることができても罪責感に欠けるなど、外部からの刺激に対する防衛反応が、主に分裂(スプリッティング)という形で現れます。

 

 

 

 

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