思春期に及ぶ幼児期の影響と親子関係

思春期に及ぶ幼児期の影響と親子関係

思春期に及ぶ幼児期の影響と親子関係

思春期に及ぶ幼児期の影響と親子関係

 

 

一般的に「難しい時期、傷つきやすい時期」といわれる思春期において、精神的な問題を抱えている子どもは、自分自身に対する信頼をなくし、自らを含め、誰も信ずることができなくなって、孤立した状況にいるといえます。

 

 

このような子どもは、自分の殻に閉じこもり、援助や食事を拒否したりします。

 

 

何よりも自分自身や周囲の人たちに対する信頼感をもつことが必要となりますが、立ち直らせるのは容易なことではありません。

 

 

このような心の揺れで苦しんでいる子どもの性格形成の過程をさかのぼると、その特徴の一つとして、親子関係における「基本的信頼」が十分に確立されていなかったということがあげられます。

 

基本的に信頼は幼児期に母親はじめ身近な大人から得られる信頼感をもとにして形成されるものです。

 

 

そこで、思春期の不信感には、幼児期の育てられ方が影響しているという見方もあります。

 

最近、センセーショナルに報道されている青少年による凶悪犯罪の問題について、犯人である子どもたちが抱いている社会に対する憎悪の遠因は、子どもが最初に出会った社会である家庭のなかで、親子関係をうまく結べなかったことにあると指摘する人もいます。

 


 

思春期症候群と家族の役割

 

思春期は、子どもにとって、新しい目標、生き方、価値観を模索し、大人へと向かう“新しい自分”(人格形成)を形づくっていく時期です。

 

この時期の家族の役割は、子どもの自立を促すための行動の枠組みを示していくことだといえるでしょう。

 

 

ただし、精神的に行き詰まり、心の病気や不適応状態におちいっている子どもに、「これをしてはいけない」「こうしなさい」といったお説教や命令をすることは、かえって反発を招くだけで、何の解決にもなりません。

 

 

まず、「ありのままのあなたでいたらよい」というメッセージを伝えることで、子どもの不安感をできるだけ解消し、互いの信頼関係を築くように努めてください。

 

そのうえで、「こう思うんだけれど」という形の枠組みを示し、子どもが問題を解決する過程で、新しい生き方や方向を見つけだす手がかりを与えるようにすることが大切です。

 


 

思春期は精神的にも肉体的にも不安定な時期です。悩みを相談するのは、親や教師よりも同年代の仲間のはうが多い傾向があります。

 

また、思春期の子どもがつくろうとしている自分の世界に、親が無神経に入り込んでくる行為は子どもの心を傷つけ、子どもの成長を妨げることになります。

 

 

「秘密」は、他人に大きな迷惑をかけない限り、自立の武器になるものです。子どもは秘密をもつことで、自分の内的世界を育て、自らを確立する方向に進んでいきます。

 

自立するために、親から分離していかねばならない時期に秘密を禁じてしまうと、子どもから責重な自立のチャンスを奪ってしまうことになります。

 

子どもが隠していることを、すべて聞きだそうとするのは、ある種の暴力になりかねないことを忘れないようにしましょう。

 


 

 

 

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