統合失調症の原因

統合失調症の原因

 

 

有力視される神経伝達物質の関与

 

統合失調症の原因については、心理的要因、脳の代謝異常、遺伝的要因、環境要因などさまざまな面から研究が進められていますが、いまだに解明されていません。

 

そのため、発症の成り立ち、成因については多元的に考えられています。

 

 

心理的要因では、親からの自立の失敗、失恋、進学や仕事上の挫折、宗教体験などが発病のきっかけになることがあります。

 

また、病前の性格として、内気で自閉的といったいわゆる分裂気質があげられます。

 

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脳の代謝異常としては、神経と神経の間の情報伝達に働く神経伝達物質の代謝や機能の異常が考えられています。

 

神経伝達物質の一つであるセロトニン系の関与説、神経間の連絡に重要な働きをするドーパミンが過剰になっていると考えるドーパミン説などがあげられます。

 

 

親族に統合失調症の人がいる場合、血縁の近さに比例して発病率は高くなること、一卵性双生児は二卵性に比べて発病の危険は4~6倍も高くなることなどから遺伝的要因も無視できません。

 

 

しかし、一卵性双生児でも必ず双方が発病するわけではないところから、高血圧や糖尿病のように、病気になりやすさ(脆弱性)がかかわる遺伝的要素があると考えられています。

 

 

また、母親の役割も大きく、過保護で支配的な母親のもとで育った子どもに多いところから「統合失調症をつくる母親」という言葉もあり、家庭の環境要因を重くみる研究者もいます。

 

 

 

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