統合失調症の診断|精神障害者保健福祉手帳

統合失調症の診断と精神障害者保健福祉手帳

統合失調症の診断

 

 

統合失調症は、その初期には、はっきりと診断がつけにくいことが少なくなく、「疑いがある」「保留」と診断されることもあるくらいです。

 

また、一応の診断基準を満たし、すべての微候と症状を示した場合でも、ほかに似た症状の病気がないかどうか、鑑別診断が必要となります。

 

統合失調症の鑑別診断

 

まず、躁うつ病やパラノイア、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)、神経症(ノイローゼ不安障害)のような、ほかの精神疾患や、薬物などの物質関連障害によるものとの鑑別診断がなされます。また、クッシング症候群や脳腫瘍などの身体疾患がないかどうかも調べられます。

 

 

激しい興奮状態などがみられ、急激に発症して緊急入院したようなケース以外では、統合失調症であるという診断は、本人はもちろん、家族にとってもなかなか受け入れがたいものです。

 

したがって、統合失調症の告知は患者および家族の受ける衝撃が大きいため、暫定的に示されることもあり、がんの告知に似た面があります。

 

診断はそれとなく告げられ、治療を先行させることもあります。日常生活に破碇をきたしている場合は、入院が必要になります。

 

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精神障害者保健福祉手帳

 

統合失調症や躁うつ病など、精神障害と認定されると、病状の程度に応じて精神障害者保健福祉手帳が交付されます。

 

 

精神障害者保健福祉手帳には障害の程度に応じて1~3級まであります。障害等級は、精神科医が精神疾患の存在、機能障害の状態、能力障害の状態の確認をしたうえで、精神障害の程度の総合判定を行い、決定されます。

 

 

障害等級1級の条件は「精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの」とされ、統合失調症の機能障害の状態としては、「高度の残遺状態または高度の病状があるため、高度の人格変化、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験があるもの」としています。

 

 

能力障害の状態には次のようなものがあり、このうちいくつかに該当するものとされています。

 

  • ①調和のとれた適切な食事摂取ができない。
  • ②洗面、入浴、更衣、清掃などの身辺の清潔保持ができない。
  • ③金銭管理能力がなく、計画的で適切な買い物ができない。
  • ④通院・服薬を必要とするが、規則的に行うことができない。
  • ⑤家族や知人・近隣等と適切な意思伝達ができない。協調的な対人関係をつくれない。
  • ⑥身辺の安全を保持したり、危機的状況に適切に対応できない。
  • ⑦社会的手続きをしたり、一般の公共施設を利用することができない。
  • ⑧社会情勢や趣味・娯楽に関心がなく文化的社会的活動に参加できない。

 

手帳に基づく支援策としては、通院医療費の公費負担、各種税制の優遇措置、生活保護の障害者加算、公共交通機関の運賃割引などがあります。

 

 

 

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