季節の変化と生体リズム 【季節によって睡眠時間に差があったり、体調が変化する】

季節の変化と生体リズム 【季節によって睡眠時間に差があったり、体調が変化する】

季節の変化と生体リズム 【季節によって睡眠時間に差があったり、体調が変化する】

季節の変化と生体リズム

 

 

季節によって睡眠時間に差があったり、体調が変化したり、気分の落ち込みや高揚があることは、多くの人が経験していることです。

 

特に春は、孟浩然(もうこうねん)の漢詩「春暁」のなかの一節「春眠暁を覚えず」で知られるように、眠気の強い季節です。

 

《孟浩然「春暁」から》 春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず
春の夜はまことに眠り心地がいいので、朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう。

 

また、木の芽どきという言葉のように、昔からからだの変調をきたす季節としても知られています。

 

 

昼と夜、季節の移り変わりといった環境条件の周期的な変動に対して、私たちは自分の体内環境を生体リズムによって同調させ、適応しています。

 

人間にはほぼ24時間周期の概日リズム(サーカディアン・リズム)とよばれる生体リズムがあります。

 

概日リズムは、睡眠覚醒や体温、排尿などの生理機能のリズムで環境の変化に同調し、からだを調整しているのです。

 

 

季節の環境変化は、主に日照時間や気温、気圧の変化として現れます。

 

なかでも日照時間は、植物の開花の時期を決めたり、鳥類や哺乳類など恒温動物の発情にも大きな影響を与えることが知られていますが、自然界に適応し進化してきた人間も例外ではありません。

 

 

季節の移り変わりによって変動する気温や日照の変化によって、さまざまな生体機能が影響を受けています。

 

特に本能的な活動、生命維持活動に直結した行為は光の影響を強く受けます。

 

 

睡眠のリズムは光と密接な関係があります。

 

眠気の変動や睡眠開始のタイミングなどは概日リズムの影響下にあり、睡眠時間の長さは体温リズムによって調整されています。

 

 

日照時間の変動で睡眠のリズムが乱れると、精神活動や肉体にさまざまな障害が出てきます。

 


 

季節的な変化は、睡眠に影響をもたらす

 

季節の移り変わりに伴う光や温度などの環境の変化は、生体機能に大きな影響を及ぼします。

 

日本人の睡眠時間は、平均して冬に最も長いことがわかっています。特に日照時間の少ない寒冷地では、10~2月までの睡眠時間が長くなります。

 

冬は皮膚表面の血流量の低下や交感神経の機能亢進により、睡眠中の深部体温が下がらず、熟睡感が得られにくくなるのです。

 

一方、春になると交感神経機能が安定し、睡眠中の深部体温も適正になるため、冬に比べて深く眠ることができるようになります。

 

このように、外界環境の変化は生体機能に影響を及ぼし、睡眠の変化をもたらすと考えられます。

 

季節の移り変わりの節目に不眠がちになりやすい人は、眠れないことでよりストレスをためてしまい不眠症状を悪化させがちなので、早めに確実な対策を取りましょう。

 

質の高い睡眠を得られる環境を整えるといった基本的な対策に加えて、良質な睡眠をサポートする栄養素を意識して摂ることが重要です。

 

牛レバー・鶏レバーやマグロ・カツオに多く含まれるビタミンB6やカルシウムを食べるようにしましょう。ビタミンB6には様々な効能がありますが、その一つに精神の安定させる効能があります。質の高い睡眠を取るためには、就寝時にリラックスした状態になる必要があります。

 

「食事で補うのは難しい」という人は睡眠サプリメントで効率よくそれらの栄養を網羅することができます。

 


 

低体温で注目される冬眠

 

季節と睡眠の関係で現在注目されているのが、冬になると体温を下げて冬眠してしまう動物たちです。

 

私たちのからだは、常に一定の温度に維持され、生存のためのさまざまな細胞活動が効率的に行われるようになっていますが、感染症を起こす細菌や悪性の腫瘍細胞も体温の影響を受けて増殖します。

 

もし、体温を下げて生命を維持することができるなら、細胞の化学反応の速度を下げることができ、細胞の劣化や損傷の拡大も抑えることができるはずです。

 

 

こうした考えからリスやクマの冬眠が研究されています。

 

低体温技術の開発は、低エネルギーでの生命の維持や、疾患の悪化の抑制など、医療分野での応用に大きな貢献が期待されています。

 


 

 

 

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