買い物依存症の特徴|依存症なのか、ただの買い物好きかの違い

買い物好きか依存症か

 

 

買い物依存症とは?

買い物依存はギャンプル依存、仕事依存(ワーカホリック)などと並んで、行為過程依存の一種とされています。

 

行為・過程に対する依存症は行為過程嗜癖、あるいは単に行為依存、プロセス依存ともよばれています。

 

 

依存症は「物質依存、プロセス依存、対人関係依存」に大別されます。

 

このうち物質依存はアルコール、薬物、ニコチンなど嗜好品や薬物に対する依存であり、対人関係依存はパートナーや子どもなど具体的な「人間」に依存するものです。

 

プロセス依存は、何らかの行為をすることに対する依存です。仕事中毒、パチンコや競馬、競輪などのギャンブル依存もこのグループに入ります。

 

 

依存症とは、のめりこみすぎてしまう病気ですが、その対象は身近で親しみがあって、手の出しやすいものに向けられることになります。

 

何が身近であるかは、その人の性別や置かれる環境、また時代によっても変わってきます。

 

依存症の代表とされるアルコール依存症は、これまで男性に多い依存症とされてきましたが、女性の社会進出など社会が変化するにつれて、最近は、女性にも増えています。

 

プロセス依存のなかのギャンブル依存も、かつては男性に特有のものとされましたが、最近では女性にもパチンコ依存が目立っており、のめりこんでいるハード・ユーザーの30%は女性と推定されています。

 

同様のパターンで、仕事依存になる女性もしばしばみられるようになってきました。

 

買い物依存は、過食症などと並んで女性に多くみられる症状です。

 


 

買い物依存症の特徴、買い物好きか依存症か

 

洋服やアクセサリーを買いに行くことを考えただけで、その日は一日中気分がよかったりすることは、たいていの女性が経験しているといってよいでしょう。

 

買い物は何か自己評価を高めたような経験を生むからです。特売場で買うときでさえ、自分はお金を節約しているという自己正当化ができます。

 

 

また、時々は衝動買いがあっても一時的な気晴らし程度で、買った後によい気分が残るのであれば、買い物好きの傾向があるということはできても、依存症とはいえません。

 

しかし、気分が落ち込んだり、嫌なことがあったときに、自分と向き合うのを避けるために買い物をしたり、明確な目的もなく必要のない買い物に時間とお金を使うようになったら黄信号です。

 

 

買い物に行くときはウキウキした気分になり、派手にお金を使えば晴々した気持ちになるものですが、強い精神的ストレスが生じたときに買い物に走るという行為は、買い物を精神安定剤や抗うつ薬の代わりにしようとしているからです。

 

買い物依存の人たちは、買った物を実際には着なかったり、使わなかったりすることが多いも特徴です。

 

いったん家に帰ってしまうと、たちどころに品物などどうでもよくなり、包装紙も解かず値札のついたまま放りだしてしまいます。

 

求めているのは商品ではなく、買い物をするというプロセスをストレスの解消としているのが買い物依存症の特徴です。

 

 

買い物依存に特有の買い方や行動

 

自覚症状として次のような感情、行動傾向があれば、依存が生じつつあるという目安になります。

  1. 買い物に対する罪悪感が高まってきているのに買い物を自制できない
  2. 買い物や増えるローンについて心配で夜眠れないことがある
  3. 買い物について家族と口論することが多くなった
  4. 借入限度一杯に借金があり、クレジット会社から新たなローンを断られた
  5. 支払いのため複数のローンに手を出そうとしている

 


 

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買い物依存の背景にあるもの

買い物依存の背景にあるもの

 

買い物によって嫌な気分を解消したり、落ち込んだ気分を高揚させることが習慣化すると、買い物をしていないときの日常生活は、ますます単調でみじめなものに思えてきます。

 

買い物に走るような人は、それでなくても刺激的な生活を求める傾向があります。

 

 

ひとりぼっちで空疎な生活には耐えられません。

 

自分を活気づけるために、あるいは贈り物など人間関係を物を媒介としてつなぎとめるために、さらに刺激的な衝動買いへと突き進むことになります。

 

普段ならめったに買わない高級ブランドの時計や服に大金を払ったり、一度に色違いの服を何着も買ったりします。

 

 

こうした刺激を追求する行動には、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が大きくかかわっていると考えられています。

 

覚醒をつかさどるA6神経核(青斑核)はノルアドレナリンによって、興味や意欲にかかわるA10神経核はドーパミンによって刺激を受けています。

 

買い物依存にはまりこんだ人々が実際に買い物をしているときは、A6神経やA10神経が刺激されて活発に働き、異常な精神の高揚状態にあるといえます。

 

いったんこのような行動を経験すると、制御することはなかなか難しくなります。

 

 

薬物依存の人が薬の量をどんどん増やしていき、薬が切れると激しい落ち込みをみせるのと同じように、買い物依存の人は金遣いがとめどなく荒くなります。

 

そしてその後で、ひどい気分の落ち込みに苦しめられるという悪循環に陥るケースが多いようです。

 

 

こうした人々にとって、買い物はまさに強迫行為であり、買い物に走らせるのは強迫観念です。

 

ほかの依存症と同じく、現状からの逃避、不安感からの解放、そして自己回復の手段なのです。

 

 

依存とは心の安定や心地よさを求めて何かにすがる行為です。

 

寂しいときや強いストレスを感じたときに、癒しを求める行為であるといってよいでしょう。

 

子どもが指をしゃぶるように、それ自体悪いことではありません。むしろ生きていくうえで不可欠なことともいえます。

 

 

ほとんどの人は、何らかの依存対象をもっているものです。手っ取り早く自分を元気づけるものが、酒であったり、趣味だったり、それが買い物の場合もあります。

 

しかし、その対象から離れられないほどのめりこんでしまうとき、依存症とよばれることになります。

 


 

 

 

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