買い物依存症の症状とケース

買い物依存症の症状とケース

買い物依存症の症状とケース

 

 

1,000足の靴とイメルダ夫人

 

1986年2月、フィリピンで政変が起こった際、失脚したマルコス大統領のイメルダ夫人が不正取得していた資産が明るみに出ました。

 

ダイヤモンドなど宝石をちりばめた装飾品もありましたが、人々が驚いたのは、巨大なクローゼットの中から発見された身の回り品の一大コレクションでした。

 

 

15着のミンクのコート、508着の夜会服のほか1,060足の靴、65本の傘、71個のサングラス、数百枚もの黒の下着などです。

 

五つの棚は、まだ値札がついて包装されたままになっているグッチのハンドバッグで一杯だったといいます。

 

 

彼女には不幸な生育歴がありました。

 

実母は、先妻との間に5人の子があった夫と結婚しイメルダを産みましたが、その夫は性格的に弱く、先妻の子どもたちとの軋轢のために母とイメルダは倉庫の中で生活をしなければならなかったといいます。

 

 

しかもやがて実母も死亡し、経済的にも逼迫し、あちこちを転々とします。

 

イメルダ夫人の家庭は、典型的な機能不全家族で、彼女はアダルトチルドレンでした。

 

 

イメルダ夫人の場合、経済的には保証された恵まれた生活を営みながらも、下層階級の出であったことでフィリピンの上層社会からは受け入れられず、夫に愛人ができるなど、幾重にも心を踏みにじられていました。

 

その打撃を浪費と買い物で晴らしたといわれています。

 

 

買い物依存に陥ると、必要のない物をせきたてられるように買います。

 

買い物をしてハッピーになれるならともかく、後悔を深くするのですが、それでもなお買いたい欲求は鎮まりません。

 

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街角法律相談所

 

買い物依存症のケース

 

看護のストレスから依存症に

 

看護師生活4年目になる真理子さん(26歳)は、看護大学卒業後2年間、小児科に勤務しました。

 

順調な滑りだしでしたが、小児がんの子どもたちに対する難しい対応でつまずきました。

 

 

研究熱心で冷静な真理子さんですが、人一倍やさしい彼女にとって、日常的に人が死んでいく状況は耐えがたいものでした。

 

子どもたちの病状が悪化していくと、次の勤務まで生きていてくれるか心配のあまり持ち場を離れがたく、帰宅してもよく眠れません。

 

 

こういうときの気分はハイで、たとえは悪いのですが、祭りの興奮状態に似ています。

 

心をつくし、祈る思いで看護した危篤状態が過ぎると、決まったように子どもは亡くなっていきました。どこかで事態が好転し、生き延びてほしいという願いは打ち砕かれ、医療の非力を痛感しました。

 

 

そうした日常で、気がつくと毎日のようにターミナル駅にある店で、洋服類を買っていました。

 

主に1点3,000円とか5,000円とかのバーゲン品ですが、何か買わないと気がすまず、所持金が足りないときには内金まで打って帰りました。

 

 

翌日行くまでに目当てのものがあるか心配でたまらないのです。

 

ところが、買った後は着て楽しむでもなく、持っていることで幸せな気分を味わうでもなく、ただタンスにつめ込むだけです。

 

そんな状態が1年ほど続きました。

 

 

看護師仲間に「買い物依存症じゃないの」と指摘され、ハッと日常を見つめなおすことになりました。

 

クレジットカード類を持たず、安物買いだったので金額は100万円前後ですみました。

 

無理がありすぎる生活を点検し、整形外科に配置転換させてもらいました。

 

 

現状では子どもたちの生き死にに接する力量が足りず、まずは自身の心の安定を優先させ、治って退院する患者さんが多い診療科で力をつけたいという選択でした。

 

配置転換に際して、院内の精神科医から「趣味などプライベートを大切にするように」という助言を受け、念願のフラメンコを習っています。

 

恋人もでき、以前とは違う距離で看護の仕事をとらえられるようになりました。

 

 

 

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