単身赴任から起こる心の病気

単身赴任から起こる心の病気

 

 

まず、単身赴任者にどんな心身的症状や変化が起きているのか正しく把握する必要があります。

 

転勤先の言葉や商習慣の違い、慣れない仕事や同僚への気苦労、家族と離れて暮らす寂しさは、絶えまない緊張をもたらし、深い疲労が蓄積します。単身赴任中は別居という形になるので、浮気やコミュニケーション不足からの離婚問題へ発展するケースも実際には多くあります。

 

「疲れやすくなった」「肩がこる」「イライラすることが多くなった」「寂しさを感じるようになった」「生活が不規則になった」「熟睡できない」「性的な欲求不満が増えた」などが、単身赴任者の代表的な精神症状です。

 

 

これらをまぎらすため、「飲む機会が増えた」「酒量が増えた」「タバコの本数が増えた」ことに気づきます。

 

ストレスとともに疲労が蓄積すると、心身症を起こし、ひどくなればノイローゼ(神経症)やうつ病になることもあります。

 

飲酒を通じた仕事のコミュニケーションは欠かせませんが、アルコール依存症の温床となる場合が多く、逆にアルコールを受けつけない人は仲間に入れず、疎外感を覚えることにもなります。

 

 

ほかにも、単身赴任から起こる可能性のある心の病気は、たくさんあります。

 

たとえば、がんばってきた人がある日突然、燃え尽きたように倒れてしまう「燃え尽き症候群」、上昇することを価値観として生きてきた人が、何らかの挫折をきっかけにさまざまな精神的症状を起こす「上昇停止症候群」、コンピューターに不安や恐怖を覚える「テクノ不安症」、逆に中毒したようにおぼれる「テクノ依存症」などがあげられます。

 

 

ストレスが発症や悪化に大きく影響することがよく知られている病気には、高血圧、狭心症、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、過呼吸症候群、腰痛症などがあり、気をつけたいものです。

 

 

単身赴任による精神的・身体的変化

 

単身赴任による精神的・身体的変化

 

夫が単身赴任した場合、もっとも精神・身体的変化が大きいのが本人です。家族と離れたことからくるストレスが、さまざまな症状となって現れてきます。

 

 

心身を健康に保つためのポイント

 

心身を健康に保って心の危機を乗り越えるには、規則正しい生活習慣を身につけることが大切です。

 

  • 睡眠は7~8時間とる
  • 朝食をとる
  • 間食はとらない
  • 運動を毎日する
  • 酒は1日にビール1本程度
  • 体重は肥満度10%以下
  • 週に2日は休肝日にする

 

こうした注意はそのまま生活習慣病(成人病)予防と重なります。運動は週に2日以上、1回20分くらい、軽く汗ばむ程度から始めます。

 

食事は塩分、糖分、脂肪分をひかえながら、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどをバランスよくとることを心がけ、標準体重を維持します。

 

 

標準体重は[身長(m)×身長(m)×22]で算出します。身長170cmの人なら、約64kg(1.7×1.7×22)が標準体重です。

 

食事のカロリー計算は、その標準体重に30~34kcalをかけて出します。それが1日の標準的なエネルギー量と考えてください。

 

 

適度な飲酒ならストレス解消に役立つので、禁酒の必要はありません。

 

部屋でひとり飲むより、なじみの店をつくることをお勧めします。酒のさかなに緑黄色野菜や根菜、豆類や海藻類を多くとれるような店を見つけるのも、ひとつの方法です。

 

 

 

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