美肌を保つ新陳代謝(ターンオーバー)と肌の構造

2020年6月30日

健康的な肌は、ターンオーバーとよばれるリズムがスムーズな状態

健康的な肌は、ターンオーバーとよばれるリズムがスムーズな状態をいい、安定した厚さとなめらかさがあるのが特徴です。

ターンオーバーのイラスト
スキンケアという言葉は、いまだに明確な定義をもっていませんが、医薬品を使わずに、肌のなかでも特に皮脂の分泌の多い顔の肌の健康を保ち美肌のために行なうケアというのが一般的な解釈です。

「表皮、真皮、皮下脂肪組織」の三つの層

人間の皮膚は「表皮、真皮、皮下脂肪組織」の三つの層からなりたっています。

一番外側の表皮は平均0.1mmという薄さで、さらに四つの層に分かれており、上から順に角質層、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層とよばれます。

肌の構造イラスト
通常、肌というときは、表皮のなかでも一番外側にあたる角質層を指します。
表皮の四つの層には細胞がたくさんあり、絶えず新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しています。

まず基底層の細胞が2個に分裂し、そのうちの1個が上部の有棘層、顆粒層、角質層に順に押し上げられていきます。

顆粒層までにいくのに約14日かかり、その後、角質層に至るのにさらに約14日を要します。
角質層まで届くと、からだの垢として自然に剥がれ落ちていきます。

このように肌は約28日間の周期で新しい肌に入れ替わります。

表皮

一般に、「肌」といっている部分です。
多くの細胞が石垣のように積み重なってできており、真皮に近いほうから基底層、有棘層、顆粒層、角質層と分けられています。

最外層の角質層は外界の刺激からからだを守る大切な働きがあり、これを「バリア機能」といっています。

表皮を構成する細胞は数種類ありますが、最終的に垢になってはがれ落ちるのが、表皮の大部分を占める角化細胞です。
この細胞は基底層でつくられ、徐々に表面に移動していき、約28日で脱落します。

このような表皮の生まれ変わりを「ターンオーバー」といいます。

表皮には、皮膚の色を決める重要な役割をするメラニン色素をつくり出し、近くの角化細胞に色素を供給するメラニン産生細胞もあります。

メラニン色素は紫外線を通しにくくし、紫外線の害からからだを守る重要な役割を担っており、日光を浴びると大量につくられます。

真皮

皮膚の厚さの大部分を占めています。
血管やリンパ管、神経が走り、毛根を包む毛包や汗腺などもあります。

真皮をつくっている細胞の90%はコラーゲンという線維で、皮膚の形を保持する結合組織として働いています。
皮膚の弾力性を保つのはエラスチンという線維です。

これらの線維成分の間は、水分を保持する物質ですき間なく埋められています。

皮下組織

真皮と筋肉の間にある、脂肪を主体とする組織です。